ツォン・シュンシー
原題 倚天屠龍記
1話〜12話(全50話)
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
「射鵰英雄伝」「神雕侠侶」を見てるので、これも見るしか無いでしょという思いから見ることに。
最後の一作を見ていなかったので。
前の二作が親子に渡っての続きみたいな感じだったけど、これは数世代後の話ということで直接の続きではない。
ただ郭襄の名前が出てきたね。
これはとんでも小娘の妹か……楊過が可愛がっていた方の女の子だね。
この子が峨嵋派を開いた設定らしい。
峨嵋派って江湖ものによく出てくる名前だけど、いくつかのドラマでお目に掛かっているが、ここが善人だった例しがなく、峨嵋派は女の集団で陰険な集団と自分の中でインプットされてる。
今回もろくでもない集団だった。
ただ当たり前だけど中の人たちはどの流派であっても善人悪人とまとめてくくれるものではない。
どこにでも善人と悪人は居る。
ただし、そこのトップは別。
今回も例外なく正義の味方面したところほどろくでもなかったりする。
これはもうお約束の設定なので仕方ない。
今回も親世代から始まる。
このシリーズはどれも親世代からの因縁がひとつのテーマなので今回も同じく。
主役のツォン・シュンシーはしばらく出てこない。
彼の役、張無忌の両親は言わばロミジュリ。
世間的に、正義の味方集団と悪の集団のそれぞれに属する。
けれどこれは世間の常識で、それぞれに主張があるので本来は善悪については一概には言えない。
ただ母親の殷素素が夫になる張翠山の師兄を害したのは事実。
彼らは謝遜に連れ去られて三人で無人島に流れ着き、そこから出られないと覚悟して生活。
両親は夫婦となり、無忌が生まれる。
そこで生活してれば幸せな家族で終わっていたんだけどね。
何しろ四人しかいない世界。
大人たちは自分たちはともかく無忌がいつかひとりになってしまうと苦慮する。
まぁね……でも大人になって分別付いてから、ひとりになったあとで島を出た方が良かったのでは?
それだとお話にならないから島を出るわけだけど、何の対策も練らないで出るのがあり得ないと言えば有り得ない。
夫婦はもともと対立してる門派の所属なんだから、言い訳をもっとちゃんと考えておくべきだし、謝遜の存在を隠すなら子供に前もって口止めしておくでしょう。
事情が有り有りどころか山盛りなのに、何の計画も立ててない杜撰さ。
頭の良い人たちなのにそんなの有り得ない!
けど、そうじゃないと話が進まないから(笑)びっくりするほど杜撰な展開で、両親は追い詰められて自害。
無忌は難しい毒を背負うことになる。
主人公無忌はまずは両親を失い孤児に。
保護する大人はたくさん居たけど、病気を治すために放浪の身分。
この辺りもやりようがあるのに、お話を難しくするために色々背負いまくり。
原作小説がそうなんだろうから仕方ないけど、突っ込みまくるよね。
ドラマ的には、とにかく子役が可愛い。
あちこちで見掛ける見慣れた顔なので、芸達者な子役たちに、とにかく和む。
無忌の役は、幼児期、少年期と子役が二人。
12話になってやっとツォン・シュンシーに変わる。
でも可愛いからずっと子役たちでもいいくらい(笑)
その間、まぁたくさんの登場人物。
10話までに名前の付いてる人物が何十人出て来たんだ?と見ていても訳がわからない。
江湖ものの宿命。
過去の二作も似たようなものだった。
師匠とか師兄とかだけでも覚えきれない。
門派もわけがわからない。
無忌も子役が二人だけど、ヒロインが今回多いのに、さらにその子たちの少女時代も絡む。
つまりは少女役の人数も多い。
そして親世代の恋愛やら敵やら人間関係がごちゃごちゃ。
これは苦手な人はすぐに脱落しそう。
自分は好きです。
評判がイマイチだったようなので、腰が引けてたんですけど、見始めたらやはり面白い。
ツッコミどころが満載なのは過去の二作も同じだった。
それでも面白かった過去の二作。
射鵰英雄伝は4回くらい、 神雕侠侶も2回は見てます。
やはり江湖もの、修行ものの中ではこのシリーズは群を抜いて面白いのですよ。
そして毎回登場人物の多さにウンザリするのも一緒(笑)
子役たちのオフショットが可愛い
ヒロインの話は次回へ
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