チョン・イー
ツォン・シュンシー
シャオ・シュンヤオ
原題 蓮花楼
21話〜最終話(全40話)
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
後半は単孤刀との因縁。
この男、単に出来のいい弟子のせいで拗ねてしまった兄弟子かと思ったらとんでもない男だった。
まさかドラマが始まったときにはこの兄弟子がこんなに自分勝手な男だとは思ってなかったから後半こんな展開になるとは──
その後、まずは李蓮花が李相夷だと多病にバレる。
そしてその後、単孤刀は怪しいし生きてるということになり本人登場。
本当に嫌なヤツで同情の余地無し。
その後、話は皇室へ
この辺りがやはり面白くなかった。
虫の話しとかも。
南胤の子孫の話とか、最後はなんで皇室に関わって政治的な話になるんだろう?
そして陛下に睨まれる結果になり、都合よく事実は曲げられる。
実際こういう解決しかないんだろうなとは思うのだけれど、こういう展開になるんだから江湖の中で物語は完結できないんだろうか?
公主とかが途中で出てきたのでこりゃ関わってくるなとは覚悟してたけど、要らないよね。
笛飛声を助けに乗り込んで、メイン三人やその他大勢の大乱闘のシーンは物凄く面白かった。
これぞ武侠と言うシーンだったし。
これでいいのに、なぜいらないものが絡んでくるかなぁ。
そしてその後の話になるわけだけど。
蓮花の病と生死については、登場時から死にそうだったから死んでも仕方ないと思う一方で、ドラマなんだから死ななくてもいいじゃない……とも思う。
要するに見てるこちらがその結末に納得出来てれば生死は関係ないと思うのです。
バッドエンドだからつまらなかったとはならないし、主役キャラが死んだからバッドエンドとは限らない。
しかし見てるこちらが疑問に思うラストが多すぎると思うのです。
今回も微妙なラインだとは思う。
それは何度も助かる見込みがあったから。
助かりそうですよの展開が何度もあって、それをことごとく蓮花が拒否してる。
どこかでちらっと原作の話をしている人が居て、そもそもこの話を書いた人が、若い頃傲慢だった主役がその果てに死ぬ話だと←端折りすぎですけど
つまりは天才だけどちょっとやな奴→その結末は死ぬんだよ
死ぬことは決まっていたという結末有りきの話を書きたくて書いたらしい。
作品としては古いらしいのだけれど、この小説、こんな話しなら読みたくないかもしれない。
だとしたら、原案だけ借りて違う話に組み立てても良かったかもしれない。
何度も話の途中で蓮花が若い頃の自分を厭う。
助かるチャンスを捨てる。
この繰り返しを見てると、主役なのに自殺願望者にしか見えなくて、ちょっとがっかりした。
ヤンデレ嫌いじゃないから、自殺願望も否定はしないけど、江湖のヒーローが自殺願望者みたいに見えるのはちょっと萎える。
どこかの細身の病弱若様なら萌えるかも知れないけれど。
正義のヒーローが自殺願望者みたいなのはいただけない。
せっかくいつもと違うチョン・イーか?と喜んで見始めたのに、中身は一緒だったみたいに思えてます。
血ぃ吐いて死ぬ人。
武侠シーンはとても良かったし、チームで謎解きも好き。
わんこも連れてたのに出番が少なかったのにもがっかりだし、最後わんこと別れてしまったのもなぁ。
ただわんこを置いていったのは、死ぬと思ったというなら信用する誰かに預けたいと言うのも愛犬家としては一理ある。
要するになんで別れること前提なんだよ!と話はそこに戻ってしまう。
この先を連想させる番外編があるらしいのですが、結局そこでもはっきりしないらしい。
蓮花が死ぬのが嫌というよりも、生きようとしてなかったのが嫌かなぁ?
この作品の個人的な評価は難しいところ。
期待してた分、失望もある。
書いたように、ストーリーとキャラに疑問有り。
しかし武侠シーン、チームものとしては評価する。
事件ものとしてはわかりにくく、こね回してた割には中身が面白くない。
結局はチョン・イーの人気とかにおんぶしてる風があってちょっと不愉快なんだよねぇ。
こんなシーンを連ねてれば"視聴者は満足"みたいなのが透けて見えて。
アクションもこなしてるし、ビジュアルと実力が備わった俳優さんを大事に使ってほしい。
なんだかシュー・ジェンシーの件があってから、使い潰さないで欲しいなぁと言う心配がこの頃増えました。
思いのほか、三人同時の出番が少なかったこともちょっとマイナスかなと感じてます。
脚本のみの面白さで語ったら個人的には「君子盟」の方が面白かったです。
俳優陣の華やかさならこちらだけど、続きが見たいと思うのは君子盟だなぁと──
なかなか陳情令や山河令みたいに三拍子揃った作品に出会えないねぇ。
つまりは何度見ても飽きない作品──