チェン・シャオ
ワン・イーボー
原題 冰雨火
21話〜最終話(全32話)
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
ここから急浮上するのは楊玲の実父の楊興権。
自分は麻薬の被害者ですって顔してたんだけど、どう考えても怪しいし。
ミステリーのお約束で序盤一番怪しい人はフェイクで、善人面してるのが黒幕って言うテンプレがあるけれど、まさにその通りだったらしい。
"娘を巻き込んだな"と陳宇にさんざん詰め寄ってましたけど、自分は奥さん殺されるほど巻き込まれてるのに、黒幕ってナニ!
陳宇と楊熠は楊玲のアルバムから写真を見つけてしまう。
彼女はモンカのメインメンバー。
おばさんと呼ばれてたから楊玲の実父の妹か何かかと思ったら、父親の愛人だった!
可哀想なのは楊玲。
麻薬騒動で幼少期に母親が目の前で死んだ。
トラウマ抱えてるのに、父親失踪。
義理の兄(警察官)と養父(警察官)に守られてきたのに、実父が現れたと思ったら、義理の兄が今度は巻き込まれた。
この実父の楊興権は娘を大事にしてくれた男(義理の兄)をよくも殺せるものだと思う。
しかも惨殺。
後半に来て義兄の楊熠が死んでしまい、恋人の陳宇も居なくなる←潜入捜査のため
しかも犯人はどう考えても実父。
楊玲はこれ以上無いくらい可哀想な状態。
楊玲は陳宇の恋人という位置なのですが、はじめからあまりラブを意識させることが無くて、彼女のお店に陳宇は住んでるのに接点(ラブシーン)が少ない。
それよりもテーマや事件がハードすぎて、カップル感が無く、彼女がウザくなかったのが良かったです。
彼女はハードな人生送ってるせいなのか、とても冷静だし強い。
終盤は潜入捜査で実父のところへ行った陳宇のために、自分まで潜入。
呉振峰は後半はまさに潜入の繰り返し。
敵をはめるために警察とあれこれをやるのですが、敵も中々尻尾を掴ませない。
何度も失敗して危ない目に遭いながらも諦めない。
陳宇は彼と一緒に敵に飛び込むしかないと言う結論になり、潜入するのですが──
ここでの二人の会話はどちらが相手を守るかと言う話でなんだか可愛いのです。
自分が年上だから当然守ると言う呉振峰。
自分は警察官なのだから当然お前を守るという陳宇。
どっちも譲らないのが可愛い(笑)
甥を追い詰める劉隊長とか、このドラマは全32話なのに内容が濃すぎて、もっと長く感じました。
そしてある意味疲れました。
潜入ものとかは見てるこちらも緊張するので疲れるのですよね。
しかもバイオレンスだし──
警察側も二つの麻薬組織側も人間模様がすごくてですね、なんだか人間のマイナーな縮図を見ているようです。
悪と言うよりも、底辺に落ちたとか、落ちようとしてるとか、踏ん張っているとか、ボーダーラインで足掻いてる人たち。
メインは薬なんですけど、欲望とか、弱さとか、人間の本性みたいなものを次々と広げてくる。
その反面強さとか絆とか、正義の側で踏ん張り奮闘する人たち。
人は一面ではなく他面だと、わかっていることを見せつけられます。
面白いですよ。
わくわくする面白さではありません。
むしろ不快かもしれない。
それでも人間とはこういうものなんだなと、追い詰められた人間の行動がいろいろと見られます。
それは悪の側も警察側も同じです。
そして最後、
エンディングのあともありますから、全て見て下さい。
最後の最後に素敵なバディが見られます。
二人の笑顔が可愛い。
最後の最後で見られます。
ワン・イーボーとチェン・シャオは本当にお疲れさまでした。