バイ・ジンティン
ソン・イー
リウ・シュエイー
チャン・ハオウェイ
原題 長風渡
1話〜13話(全40話)
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
ソン・イーの出演作品が好きなものばかりなのでこのドラマを楽しみにしていました。
1話から楽しくてあっという間に6話までイッキ見してしまいました。
夜中になってしまったので仕方なくストップしましたけど。
予想通り?スタートは楽しいです。
商いで成功していくのは『贅婿』を思い出しますね。
あれは自分の家の商売でしたけど、今回は婚家で出会うことによって商売に傾倒していくようです。
彼女の演じるヒロイン柳玉茹は嫡女なのになぜか父の側女に苛められてる。
このパターンはあまりありませんね。
苛められるのは圧倒的に庶子が多くて、シンデレラパターンでも継母ですよね。
後妻に虐められるパターンが多い……というか、正妻の母親が生きているのに母子して苛められるのは珍しいパターンかも。
そこへ登場のドラ息子、顧九思@バイ・ジンティン
彼とは「開端」以来になりますが、こちらのキャラの方が生き生きしてて魅力的。
九思は性格は悪くなさそうですが、完全にお子様体質。
頭も悪いのかと思ったら、使ってないだけで基本おつむは悪くなかった。
けどお子ちゃまなので、いじめっ子体質も持ってる。
やり返そうと苛めたらやり過ぎて自分にも返ってきてしまったアホなパターン。
知らぬ間に苛めた女を娶ることに。
そりゃ自分が苛めるつもりで「必ず娶るからな」と捨てゼリフ吐いたから。
この時代に軽はずみ。
彼女も他の男に嫁ぎたかったのに、不幸が降ってきたとしか思えない。
──けれど……というお話です。
嫁いでみたら大当たりですね。
二人の相性は悪くないし、義両親もいい人どころか、彼女に第二の人生を与えてくれる。
1話で出会って3話で結婚と言うハイスピードな展開。
5話で里帰りするわけですが、ここでトラブル。
実家においてきた母親が苛められてるわけですけど、これを上手く対処してくれたのがおバカと思っていた顧九思。
お金もあれば、世慣れてるというか世情に敏感。
良くも悪くも人間という物をわかってる。
そして何より暴れん坊のガキ大将だけれど、人の「情」というものを持っている。
これが最初の相手、葉世安@チャン・ハオウェイだったらこうは上手くいってなかったはず。
頭は良くても学問以外の弁は立ちそうにないし、人の裏側まで見抜く目は持って無さそうだし。
何よりも世間に疎いと思う。
つまりは彼女は良い相手とめぐり逢ったのです。
チャン・ハオウェイとは「両不疑」の入れ替わり陛下以来ですね。
あの時の皇后と入れ替わった中身女性の演技が忘れられない(笑)
いやいやながら結婚した九思は彼女に嫌がらせしようとするけれど、彼の両親から教育しなおすように言われて玉茹は一大決心!
刀を持ちだし彼を追いかけ回し「科挙を受けて葉世安よりも出世してね」と言う。
教育ママよりも怖い嫁に九思も、「君は自分のしたいことはないの?」と矛先を逸らそうとする。
その結果、彼女は商売に励み、九思もその姿を見て自分も変わっていく。
実家で幸せでなかった彼女の過去を知って「君を守りたい、幸せにしたい!」と思う……とても早い展開です。
二人は互いを尊重してとてもいい感じなんですけど、結婚式の時にいつか離婚しようと決めていた。
でもこの約束にやきもきするのは序盤だけです。
次々といろんなことが起きてそれどころじゃなくなるから。
周りもびっくりするほどの仲良し夫婦。
嫌な予感を感じさせる場面もありながら、既にラブラブじゃないの──と言う二人。
玉茹は実家では有り得なかった自分の誕生日を屋敷中の人が祝ってくれて、九思の科挙の地方試験も終わりました。
一番幸せなとき……次に来るのが不幸と決まってます。
ここで登場してくる悪役が洛子商と王善泉親子。
ちょっと悪人たちの立ち位置がわからないのだけれど、まずは王善泉。
この人は節度使なんだけど、節度使がよくわからない。
調べると軍職で司令官みたいなものらしい。
軍職とは思えなくてまるで王様気取りだったけど、権力は持ってるということね。
顧家は財力がすごくて、国の財源に狙われるほどの超が付くお金持ち。
なので町ではそれなりに権力とか名声があった。
しかも九思のママの弟が朝廷の吏部尚書で力があって梁王とも親戚らしい。
王善泉はそれらが面白くなくて顧家を潰そうとしていた。
洛子商@リウ・シュエイーは謎の人物で、商人を装って登場してるんだけど、こいつが黒幕なのは間違いない。
回想シーンでどうやら子供の頃に柳玉茹と出会ってるらしい。
まさかまた『幼なじみ大好き』のストーカー男なのか?←中国ドラマあるある
顧家は朝廷で梁王が謀反を起こしそうなので、危ないと思い逃げ出す準備をするけれど間に合わず……
とにかく嫌味無くテンポが良いのでどんどん見てしまう。
これは年末になってやっと好みのドラマに出会えたのか?
「星漢燦爛」の再来じゃないかと思うくらい自分のツボにはまってます。
期待しながら次回へ