あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

鶴唳華亭外伝~別雲間~



 

 

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ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 



 

 

 

続編ではなくて、総集編でもない。

ディレクターズカットと言うには長い。

本編を補いながらキャラクター達のその後を描くと言う形かな?

余り見ない形の珍しい番外編です。

 

 

本編とは違う目線で描かれてるのかなとも思います。

本編の裏側というか、その時実は……みたいな形にもなってます。

 

後半は本編の続きにもなっています。

 

 

 

 

 

こちらの話では俄然"許昌平"が気になります。

 

 

本編ではずっと皇帝と皇太子ばかりを語ってきたブログ主ですけど、こちらでは許昌平と言うキャラクターに注目します。

 

この人はもしかしたら?の確率で皇太子だったかもしれない人。

皇帝は本来の皇太子を退けて皇帝になった人で、許昌平はその前皇太子の息子。

ただ庶子みたいなので、父親が皇帝になったとしても皇太子になったかは不明。

正確には婚外子。

今風に言うと私生児。

でも確率はゼロじゃない。

 

昔のことを本人も詳しく知らなかったようで、科挙の頃は皇太子を憎んでた。

陥れようとも思ってた。

なのに皇太子を見て思い直した部分と、母親からの話を聞いて自分が誤解してたと判明したこと。

いろいろあって、皇太子の味方しました……という後半。

 

 

 

 

なぜか本編で目立たなかった顧逢恩と対比してみてました。

物語の後半では顧逢恩と皇太子は三年以上会ってなかったようです。

3年有れば人も変わるでしょう。

 

 

でも私が思ったのはやはり皇太子と合わせて、この二人は甘ちゃんのお坊ちゃんという印象だった。

顧逢恩は世間知らずだなぁ。

彼の立ち位置は重要だったと思うのです。

実家の立場は微妙、皇太子の立場も微妙。

自分はそれらを上手く渡って家も継がなきゃならないし、皇太子のことも支えなくちゃいけなかった。

結局何一つできてない。

もっと賢く立ち回って、ミスなどしてる場合じゃないし、都から出て皇太子と離れるべきでもなかった。

普通のドラマならこう言う脇役なら上手く支えて危険回避するんだけど、このドラマは一切無くて、現実ならこうだろうなーと言う展開しか無い。

それってドラマ見る意味あるんだろうかとちょっと思ってしまった。

上手くいかないなら普通に現実に転がってる。

ドラマなら都合良すぎだなぁと持っていくのが普通じゃないのか。

都合良すぎてシラけることもあるけれど、ことごとくダメな展開になるので見てるこちらが鬱になって楽しませて貰えない。

 

この顧逢恩の考えは父親よりも極端。

父親はもうちょっと賢かったよね、年の功かもしれないけれど。

父親死んだからこうなってしまったと言うよりも、そもそも駄目だよなぁ。

親友、兄弟、それくらいの距離の皇太子の考えてることが、ことごとくわからなかったと言うことだし、

皇太子を守るためと言いながら、自分の考えを勝手に押しつけたということ。

駄目な側近。

 

許昌平の方は、叛旗を進めながらも皇太子の説得が失敗したなら一応従うのは臣下だからかなぁ。

それなら顧逢恩は臣下として弁えてなかったということで、どちらにしても不快。

顧親子は勝手に謀反を起こそうとした。

父親はギリギリ回避。

でも息子は勝手にお膳立てした迷惑な奴。

頭悪いやつにしか見えなかったんですけど。

 

まあここで、それに乗っかると言うこともあるかも知れないけど、

この皇太子ならそれはない……なぜわからないんだ。

"主"の考えに添えないと言う時点で臣下失格。

身内としての感情が優先したなら思いあがり。

 

 

 

 

定楷についてはあまり同情も出来ず、この人も振り向いてくれない両親を幼子のように求めた挙げ句、好きな人も振り向いてくれないからと復讐しようとするゲスな人。

 

 

闇堕ちしなければ同情されるキャラだったかもしれないけど……

皇帝陛下、子育て失敗なのかロクな息子が居ないってどういうこと?

皇后はまあ自業自得でもあるけど、一番の怪物はこの男だったという。

まったく同情に価しなくなってしまった。

 

 

 

メインカプの恋については興味も無い。

この二人、こんなに秘密を抱えたりする必要あります?

そんな複雑な人間関係になるなら恋の相手になど互いになれないよ。

皇太子は死んでしまったあの奥さんで十分幸せになれたと思う。

昔文も不幸のオンパレードを並べられても、彼女が策士すぎてこれまた同情もできない。

途中小賢しいとこちらに思わせてしまったら駄目じゃないか?

 

 

この番外編を見たらわかりにくかったことも補完できるかと期待したけどそれほどでも無かった。

キャラクター達の本心が見えにくいドラマだったし、終わってもまだなんだか納得できない。

悲惨さを強調されただけかも。

 

実験的なドラマ作りたかったのですか?と聞きたいくらい、このドラマをなぜ作ったのか疑問だらけだった。

 

このドラマで見てる人に何を訴えたかったのでしょう。

見て泣いてね、なのかなぁ……

端的に人は愚か……だろうか。

 

私はバッドエンドも途中の鬱展開も作品の中に登場して全然大丈夫です。

でも見終わったあとに面白かったなぁという感情はほしい。

このドラマに関しては悲劇の中に見出せるものが無い。

誰か一人でも何か達成した人居ますかね。

 

 

珍しいものを見たとは思えたけど、この作品素晴らしいなとは思えなかった。

 

 

 

今回このドラマについてはだらだらと愚痴のようなものを長々と書いてしまいましたけど、これを読んで見るのを止めようではなくて、見て感じてほしいです。

感想は人それぞれ。

同じものを見ても正反対の感想を持つこともあるはずです。

 

別につまらなかったとか、見なければ良かったとは思いませんでした。

途中で止まることもなかったです。

ただ作品がどんな意図だったのかは不思議というか、疑問です。

 

ただそれだけ──

 

 

 

 

 


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