チン・ジュンジエ
グアン・シャオトン
ソン・イー
原題 神风刀
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
冒頭から一家惨殺なので復讐もの?
このシーンがなんだか凄い。
馬に乗って襲ってくるのだけれど、その馬ごと家の中まで入ってくる。
外廊下?みたいな通路を馬に乗ったまま母子を追いかけるのが凄いシーンだった。
狭い廊下を娘を抱いて逃げる母親を追いかける馬が大きくて恐怖倍増。
ちょっと画質が悪いのですが
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そのほんの少し前、冒頭の前段階で主役らしき人が語る場面でやはり馬。
こちらは川辺でのんびりしてる風景。
私は馬が好きなので和んでいたのですけど……
ちょっとスローな馬のアップからその惨殺シーンになるのだけれど、話の運び、映像が凄く上手いと思った。
印象としての"馬"
のんびりした風景の中の馬と残酷シーンの馬。
監督の演出なんだろうけど、こちらの心を鷲掴みするには十分です。
この馬を印象的に使う手法は全編に見られて、後半にも馬ごと店に押し入るシーンが……
こういう部分だけで見てみよう!と思う一因になる。
まだ何にもわからないので実際ストーリーとか、面白いのかまったくわからないけどとりあえずは見ることに決定。
このドラマの情報がほぼ無くて、配役と家族殺された話……しかわからず見始める。
女優陣が好きな二人だからそれも良し。
グアン・シャオトンとソン・イーはどちらも好きな女優さんです。
タイプが違うけど可愛くて好き。
母子惨殺かと思ったら、父親も殺されて一家惨殺。
その後、主役の水哥は村人に引き取られるんだけど嫌な予感しかしなかったら案の定村人すべて皆殺し。
そこからの復讐ものかと思ったら、色々あって本人は迷っております。
けして弱腰になったのではなくて、恨みと共に生きることは「是」なのかと問われたからです。
そのことを解いてくれた恩師の道士と旅立つために別れるシーンはちょっとウルッときてしまいました。
復讐には迷いながらも都に来ました。
ここでゴロつき四人組と出会い義兄弟になります。
復讐ものかと思ったら今のところ違う。
修行ものとも違う。
チームものかと思えば、それもちょっと違う。
うーん、なんだろうな。
ちょっと話の軸がぼやけてます
2018年リリースなので、ちょっと前だね。
男の子達との成長物語かなぁ。
水哥だけでなく、この4人の男の子達も成長していきます。
あらすじにゴロつきと書かれていたけど本当にそう。
志があったとしても育ちや身分で正しい道を行くのも簡単ではない。
杓子定規で測れないのも確かなんだけどね。
いつまでも簡単に物事を済ませようとするのは染みついて離れないのだろうなぁ。
例えば盗みとか詐欺行為とかね。
そして女の子が次々登場。
これがまた面白い設定で、恋人として登場するわけじゃないヒロインたち。
最初の幼馴染み水蓮は水哥に深く影響を与えてる。
グアン・シャオトンがかなり若く見えて少女らしさがとても可愛いのですが、なんとすぐに死亡。
すぐに退場したのに最後まで男主に影響を与えてるとか新しい設定です。
この子は村の幼馴染み。
引き取ってくれたおじさんの娘。
優しくしてくれたのに村が襲われたときに村人と共に殺されてしまった。
"後で実は生きてました"なんてご都合展開は無くて、本当に死んじゃいました。
でも水哥はこの子のことをずっと思ってて、影響もされてる。
後に美人さんたちと何人会おうとも根本はこの子が好きなんだろうなぁと思わせる。
少年期の出来事だから影響が大きかったのかも知れない。
不幸な出来事がなければ、この子と無難で平凡だけど幸せな人生を送っていたのかもしれない。
踊り子の賽瑪。
彼女とは都に来てから出会い色々助けて貰う。
彼女との関係は単純ではなくて、互いに好きだけど彼女には幼なじみの結婚したい相手が居る。
けれど水哥のことも気になって心配もしてる。
水哥の方も水蓮を忘れてないけど、賽瑪のことも助け助けられる大切な存在。
この賽瑪はほぼ始めの方から最後の方まで登場するのに相手が別に居るという関係が非常に面白い。
見ていて別に二人がくっ付いてほしいとも思わなかったのだけれど、鬱陶しいとも思わない。
それこそ知己の関係とも言うのか、男同士なら間違いなく親友。
他の義兄弟と同列だったと思われる。
男女だったためにそこに少し複雑な気持ちが絡んでいた。
さて、私の大好きソン・イーとの関係。
彼女とははっきり言って身分違い。
元々は彼女の兄と因縁が有り、更には彼女の父親がラスボスだったという因縁。
しかし二人の間にはそれらしき感情が芽生えて、だけど決定打が無いまま物理的に離れてしまう。
地理的な距離が出来たのでそこから先へは進まなかったが、その間に水哥は彼女の父親が仇だと知ってしまう。
長いドラマではないのでそれだからとぐるぐるはしない。
つまりは再会のときは悲劇のときだったということ。
ここでも面白い展開だったのは、父親を断罪するときに彼女を同席させること。
中語ドラマあるあるなら、この件でまた誤解からぐるぐるなんてことがテンブレで有りそうなんだけど、短いからか速攻彼女に知らしめるのは新鮮でもあった。
どうも続きが有りそうなラストではあった。
でもこのあと作られてるんだろうか?
五年も経ってるし、日本で続きが見られのかは疑問。
けれど一旦解決はみられてるので大丈夫。
ラブを求める人には期待外れかもしれない。