チャオ・シン
シュー・ジェンシー
原題・嫣語賦
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
まずはシュー・ジェンシーが出てるということ。
言うまでも無いけど彼は美しい。
出てるドラマが彼のPVみたいに思える。
それはそれで構わないのだけれど問題は共演の女優が霞むこと。
美しい男が相手役ってかなり……だよね。
このドラマはタイトルがふざけてるのに内容がシリアス。
いつもの何なのこの邦題!?ってやつです。
なんとなく暢気そうな邦題ですけど、ほぼ全篇にわたってシリアスなドラマですけど!?
つい最近の記事で冒頭で掴んでほしいと語った。
今回は始まっていきなりのヒロインの婚礼シーン→花婿死亡→今会った途端に死んだ花婿に殉葬しろと言われる→花嫁(ヒロイン)逃走
中々にヘビーだ。
今回のヒーロー&ヒロインは子供の頃に出会っているらしい。
今後その辺もふたりがどこでそれを知るのかとか、すでに顔見知りの二人が仇同士のように敵視しているところからの今後。
始まりの掴みはそこそこ良いと思う。
ヒロインの実家が家族が多く複雑で問題多そう。
実母よりは正妻の育ての母親の方が道理は知っていそう。
実母よりもこの人が本当の母なのではないかと疑うレベルの親子関係。
育ての親が愛情一杯で実母が酷い親だ。
苦労した頭のいいヒロインが危機をどう切り抜けていくかと言う展開。
しかしこのヒロインについては好き嫌いが分かれるかもしれない。
頭がいいという前に、不幸を跳ね返そうという気持ちが全面に出過ぎてて攻撃的な性格に思える。
私は嫌いじゃないけど。
少なくともウジウジ悩んで泣いてるような女よりは好感が持てる。
攻撃的、負けん気強い、打算的。
間違いなく一定数から嫌われる性格だ(笑)
当然ながらヒロインが好きになれなかったら見るのが苦痛になる。
だからこのドラマはストーリー云々言う前にこのヒロインが許せるかどうかが分かれ道だろうね。
私は全然平気なのでサクサク進む。
ヒーローのシュー・ジェンシーと真っ向対決じゃないが、ほぼ戦闘状態からスタート。
これも好きな設定だ。
ちなみに今回はシュー・ジェンシー本人の声だ。
吹き替えじゃないのが嬉しい。
祖母とか叔父とか叔母とか面倒くさいのが山ほどいる中国ドラマあるある。
男主2がいい人で、スタート時点で頼れる人が居なくてヒロインはこの男を頼るようになる。
まぁその表現はソフトすぎるか……はっきり言って利用しようと思うんだな。
嫌な男に嫁ぐくらいなら、家族に厄介払いされるくらいなら私を思って大切にしてくれる人に嫁ぎたい!
彼も私を好きなんだから!
うん、嫌いじゃない考えだ。
しかし──
その男は男主1ではなかったのが問題だ(笑)
結果的には善良な男を利用することになってしまった。
タチの悪いヒロインだと思われても仕方ない。
私は嫌いじゃないよ←何度も言うけど。
しかし尽くしてくれた男は彼女に捨てられる結果に──
中盤で、成り行きから主役の二人は結婚もしてないのに新婚生活?
シリアス展開が続く中、この偽の新婚生活が唯一ラブコメ風味。
この展開を面白くしてるのはヒーロー梁翊のママ。
息子が女を連れてきたと大喜び。
母の言動が面白すぎる。
その後も危機は続く訳ですが、このドラマには地味に妹の存在があります。
簡単にいってしまえば姉に嫉妬した妹のブラック化と言うことなのでしょうが、人間性を考えるとそう簡単な話ではない。
人間性だけ考えるならばヒロインである姉よりも妹の方が元々は善良。
色々な環境の変化で姉(ヒロイン)も妹も変わってゆく──
それは男主1と男主2である男二人も同じ。
根本的にこの人間性で見ると、お似合いなカップルはやはりメインカプ二人。
男主2の秦暄と妹の秋珉が順当にお似合いだと思います。
秦暄と秋珉は基本的には善良で優しい。
それに比べてメインカプの二人は目的のためなら手段を選ばない。
ある意味腹黒さもある人間。
相手を間違えたら破たんするカップルになりますもん。
秦暄がいくらヒロインの嫣を支えても彼女の考えは彼には理解できなくなる日が来ると思う。
後半この四人で喧嘩するシーンがあります。
本当はお芝居で男二人が喧嘩する設定で姉妹二人もそれはわかって傍に居るんですけど、男二人がエスカレート。
お芝居超えて本音で罵りあい本気で殴り合ってしまう。
それを見ていた女二人も本音が出て互いに掴み合いの喧嘩になり四人で収拾が付かなくなる始末。
シリアスと言うよりは笑える場面。
けれど本音を思わず個々に吐き出して良かったのではないかな。
事件が解決してからのオマケのようにまたあれこれ起こるんですけど、相変わらずそれ要りますかね?の展開。
中国ドラマはその後が多過ぎる。
数年後に話を引っ張らなくていいわ。
それ要らない要素。
何年後とか要らないし、無駄に人が死ななくていい。
そこだけ不満でした。
けして軽いラブロマンスではなくて、ヒロインの過酷な人生模様って感じかな。
家族の確執の話でもあります。
ヒロインの頑なな性格はその育ちから来ているし、なぜ女だからといって虐げられて、我慢させられて、希望を奪われるのか?という彼女の疑問から来る戦いでもあります。
だから彼女はけして可愛い女ではない。
そう言うものが大丈夫な人向きの話です。
しんどい話に耐性のある人向き。
そしてもちろんシュー・ジェンシーを眺めたい人にはうってつけの話。
美しい彼と声を堪能してください。