タン・ウェイ
ジュー・ヤーウェン
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
先日「永楽帝」を見たばかりなのでそのままこのドラマを見ることに。
タイトル見て朱瞻基の皇后だからこの2人がメインのドラマだと思ったら違った。
長いドラマの半分まで永楽帝が生きてるんだよ。
その辺りまではドラマ永楽帝と被る。
戦シーンも長く、彼女の出番は全然メインじゃない。
なんだこのドラマ──と思ってしまった。
そして朱瞻基の代になったと思ったらあっという間に彼は死んでしまう←史実なんだけどドラマとしてはどうなのよ。
つまりはこのドラマは朱瞻基と皇后のドラマでなんかではなくて夫婦愛がメインとか思って見始めたら見当違い。
全体的には朱一族の栄枯盛衰を描いたと言った方が正しそう。
朱瞻基までの話しは永楽帝を見た人には目新しくなく、そこから先は歴史上は有名な話しらしいので知ってる人は知ってるし、調べればすぐに分かるレベル。
歴史ドラマというのは日本のものでもそうだけど、結論がわかって見ているわけで、そこを変更したらとんでもないことになるので、主役達は死んでいく。
そこに至るまでの人間ドラマは事実以外は穴埋めであり、空白を埋めることがドラマとして、作り手としての本領になるのだろう。
面白くないのか?と言われれば、歴史好きな自分としては興味深く面白い。
ただタイトルそのままと思い見たら内容違うじゃん!と言う話。
しかし永楽帝やその孫の宣徳帝(朱瞻基)を見ていて、まさかの次の息子達がみんな使えないアホだとは信じられないよね。
歴史上はままあることではあるけど、曾爺さんからずっと苦労して作ってきた明が無能な二人の男の為に駄目になるとは……
駄目っていうのも色々意味があるけど、間違いなくこの兄弟から破綻が始まってる。
土木の変の英宗は話にならない。
50万もの兵士連れだして全滅、50万人て東京ドーム10個分埋め尽くす人数だよ。
しかしちょっと考えたら素人でも分かるよね。
人数多けりゃいいってもんじゃない。
その大所帯なら現代だって統率は難しいだろう。
その時代に伝令はどうしたんだろうとか、一番前と後ろはどのくらいの距離が有ったんだろうとか、一日の食料はどのくらい掛かったんだろうとか。
考えただけで駄目な部分が山のように思い浮かぶ。
それなのに──
この人、知能が低かったんだろうか?と疑問が山積み。
9歳で即位したとか、ばあさまが甘やかしたとか、その分母親が厳しかったとか、そこら辺の家庭によくあるような話だけど、皇帝だからね。
もうちょっとどうにかならなかったのか?
2歳まで歩けなかったとか、話せなかったとか、本当なら色々考えちゃうよね。
国民はいい迷惑だ。
景泰帝の方はドラマのようなことがあったのかはともかく、やはり皇帝の器では無かったと言うことで奪門の変になる。
どっちにしたところで大した皇帝ではない二人が好き勝手にやっていたというイメージしかない。
二人とも苦労もそれなりにしたはずなのに全然生かされてないし。
見てる途中でやっと思いだした。
この2人の話しって「女医明妃伝」なんだね。
あのドラマのことは悪く書かなかった記憶。
しかしこの流れで思い出せば、ヒロインにモデルがいたとは言え架空の人なのでだいぶ美化された話しだったのだなと今なら分かる。
次にあれ見たらイメージ大分変わるな……というか、もう二度とあのドラマは見ない気がする。ウォレス・フォとホアン・シュエン好きなのにな。
そしてこの次が成化帝だから、「成化十四年」へと繋がるわけだ。
この流れで見ればあのドラマの朝廷のこととかよくわかるんだろうなぁ。
いい時代ではなかったわけだね。
ドラマというより、歴史の話になってしまいましたが、
このドラマはこんな感じの史劇でありラブ史劇とかではありません。
そもそもヒロインにはずっと好きな人が居るんだよ。
朱瞻基はヒロインが好きだったけど彼女は違ったからね。
その点もイマイチ萌えられなかったなぁ。
自分はラブが見たいわけでは無いからいいのだけれど……
夫婦を見ていて、彼女は皇帝愛してないんだよなぁとか思うとやはりシラけます。
この流れの歴史に興味ある人は是非見て欲しい。
ラブを求めて見ると失望するので、あくまでも史実のドラマとして見てください。