あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

幕間番外 藍忘機と魏無羨 その1

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私個人が思う忘羡二人のことです。

ブログ主は原作、アニメ、ドラマを視聴済みです。

もう自分の中ではすべてがミックスされてしまっているので、メディアミックスと同じようにキャラもミックスされていると思います。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ&BL注意

原作がBL小説です

そのような表現もOKな方のみ閲覧してください

大いにネタバレも含みますのてご了承を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログでは今までに江澄、藍曦臣、聶懐桑の3人を取り上げて記事にしてきました。

 

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いずれ主役の二人も……とはそれほど強く思ってませんでした。

なぜならこの二人に関しては熱意を持って語っていらっしゃる人がたくさん居ると思ったからです。

自分としては改めて語るほどのものがあるかなと思っていたし。

 

ここ二ヶ月ほど珍しく陳情令見てなかったんですよ。

先日久しぶりに(二ヶ月ぶりですけど)見ました。

ちょっと離れてたせいもあるのか、書いてみようかなと突然思ったので書きます。

 

 

最初は別々に書こうとページを用意したんですけど、この二人はやはり被ることも多くて、一緒に書いた方が良いかなと思って改めて同じページにしました。

なので、長くなるかも知れません。

 

余り長くなるようなら前後編に分けてアップしようと思います。

 

 

そもそもの話から書きます。

リピーターの方はどこかの記事で見たような話かも知れませんが、ここで改めて説明から入ります。

 

 

私は10年ほど前にAimerの歌声に出会ってそれからずっと彼女の曲を聴いてます。

アルバムもシングルも──

最初の一曲もアニメの主題歌でした。

メジャーではない深夜アニメの主題歌です。

とにかくその声に魅了されてファンになり何年かしてから新曲のニュースを知ります。

YouTubeでの新曲公開を楽しみに待って、公開時間に即座に聴きに行きました。

その時に知ったのが「季路」と言う曲と、中国アニメ「魔道祖師」というタイトルです。

だからアニメとの出会いは2021年の1月で日本語バージョンからです。

 

その新曲のニュースを見たときに一番先に浮かんだのは「中国のアニメなんてイヤだなぁ」と言うものです。

これは正直にそう思いました。

 

だから思うんです、Aimerのファンじゃなかったら「魔道祖師」は見なかったかもしれないし、「陳情令」はもちろん、中国ドラマに嵌まることも無かったかもしれない……これは度々思うことです。

他ドラマをたまに見ていましたが、沼に嵌まるほどだったかは不明。

陳情令は繰り返し見たので。

 

魔道祖師の短い宣伝用のデモビデオをYouTubeで見たとき、なんて綺麗な絵なんだろう──と思ったのです。

曲と絵がとても良くマッチしていて、今でもあのMVは大好きです。

 

 

前置きが長くなりましたが、そんな思いで見始めた「魔道祖師」ですが、子供のときから数え切れないくらいアニメを見てきたオタクの私でも感動するほど良い出来のアニメで、それだけでも嬉しかったのを覚えています。

 

ストーリーの方は一回目は正直言ってよくわからなかった(笑)←ストーリー端折りすぎで

そこから毎週繰り返し見て行くわけですが、その時点で「陳情令」に対しては腰が引けてました。

何度も痛い目に遭ってる実写版。

私の中ではアニメの方が面白いに決まってる!と言う一択でした。

 

それなのにドラマを見たのはアニメの続き待ちだったからです。

羨雲編まであっという間に終わってしまったし、そのあと長かったよね……

 

WOWOWは長年契約してるので「陳情令」が放送されているのは知ってました。

ちょっとだけ見てみようと思い…………オンデマンドでイッキ見してしまったじゃないか。

まさにドボン状態。

助走も無く落ちた(笑)

 

 

この落ち方はやはり主役の二人の才能と努力。

そしてスタッフ、共演者達のものづくりへの情熱だと思います。

 

 

今回は主役二人に絞って書きますけど、

作品を見た人は最初話題にすると思うんですよ。

どっち好き?

キャラにしろ中の人にしろです。

 

私のリア友はドラマだけ見た人二人、アニメだけ見た人一人です。

私だけがすべてのメディアを制覇してるんですけど、ドラマもアニメも、見た人はみな嵌まってます。

そして私も含め4人がみんな藍忘機派(笑)

何でだろう?

いつも好みが分かれるのに、今回一緒なのにちょっと驚いた。

 

私はいつでも好みが一貫していて、スポーツマンタイプよりも寡黙な人が好きなんです。

理想はそっち。

動の人より静の人。

 

 

まずは藍忘機からいきましょうか。

 

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バックボーンに惹かれます。

傷を背負ってる人が好き。

どんな物語の中でも、傷の一つも無い人なんて魅力に欠けます。

傷は大きい方がその人となりの魅力が増すと言うのが私の持論。

けれど藍湛はその傷のせいで魅力以前に表情も感情も死んじゃってる!

これはこれで好物なんだけど……

 

二人が出会った頃って15歳くらいですかね。

それまでほぼ死んでるんですよ藍湛。

お母さんが死んで、彼も死んじゃったのか。

それともお母さんとの関係の中で諦めが多くなり徐々に死んだのか。

姑蘇の中で生きていくために死んだのか、そこはよくわからないですけど、その時点までほぼ死んでた彼が、魏嬰と出会って生気が生まれていくのがわかるのが魅力ですよね。

そのあたりの変化が、墨香先生上手いよなぁといつも思う。

そして「陳情令」は時系列になってるので変化がわかりやすいんです。

 

 

そして藍湛本人はまったく気付いてない。

自分が怒る、その怒りがどこからわいてくるのか。

魏嬰に対して怒る度に藍湛は人間になってゆく。

まぁ兄上はそれを眺めていて、そりゃ喜ぶよね。

 

 

 

 

片や魏無羨。

 

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静と動なら動ですけど、こちらが天真爛漫かと言えばそうじゃない。

彼の見えている外面のキャラクターは着ぐるみみたいなもので、鎧みたいに自分を守るものだよね。

先ほど藍湛死んでたと言いましたけど、こちらの魏嬰は死に物狂いで生きてる。

傷だらけで満身創痍で生きてる。

よく見れば憐れを誘うのはむしろ魏無羨の方。

 

しかし彼はそれを良しとしない。

そんな風に見られたくないから一枚皮を被ってる。

もう被ってることも本人は忘れてる。

 

多分藍湛はそれを脱がしたかったのだと思う。

無意識というか、本人意識してなかったかもしれないが、裸にして温めてあげたかったのだと思うよ。

BLだからじゃなくてね、比喩です。

わかりますよね(笑)

 

面倒くさいのはどっちも自覚がなかったことだ。

自分の思いも相手への想いも全然わかっとらん!

恋愛にすれ違いはつきものだけど、自覚がなさ過ぎる。

藍湛、蔵書閣でわかりそうなものなのに(原作読んで下さいね)

 

 

それでも自覚無し。

それまで死んでたから温まるまで時間掛かったんだな。

それにしても何年も掛かりすぎだよ。

自覚したときは相手死んじゃってたし。

 

これが藍湛の第二の地獄だったと思う。

 

1回目の心の死は幼くて、本人自覚無くて、子供の頃から当たり前だったから苦痛も少なかっただろうけど、

後悔ばかりの中で相手を失うのは、過去に戻れないだけに前にも進めなかっただろうと想像する。

今度は自分で自分の心をナイフで刺す想いだっただろうな。

 

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この人の凄いところはそれでも魏嬰は死んでないと信じたところ。

もしかしたら信じないと自死するしか無かったから、姑蘇藍氏の人間としてはそうするしか無かったのかもしれないけど、でも良かったよね。

藍湛死んじゃったりしたらロミジュリになっちゃうもん。

 

信念の人だな。

 

 

 

そこまで思い続けて16(13)年、その長い時間を過ごして、大梵山であの笛に出会ったときの衝撃ってどんなもんだったのだろう?

 

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心臓弱い人だったら逆にそのショックで死んじゃうじゃんとか、私は思ったのですけど。

 

会いたいと思って、会えると信じて16年過ごしてきたけど、ある意味諦めの境地もあったかもしれない。

とにかく時間が長すぎる。

それなのにある日突然目の前に居るんだよ。

どんなショック?

 

それに比べて魏嬰、莫家で甦ったときすら飄々としてたね。

 

 

さすが夷陵老祖だよ。

普通甦ったと自覚したら固まるよね。

もうちょっとショック状態になるんではないの?

あんたの気持ちがよくわからなかったよ。

面倒くさいと思ってた風ではあるけど、すべてを普通に受け入れてた。

スゲーなこの人!と思ってみてた(笑)

 

 

 

その2へ続く

 

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