その1からの続きです。
前の記事からお読みください。
ネタバレ&BL注意
原作がBL小説です
そのような表現もOKな方のみ閲覧してください
大いにネタバレも含みますのてご了承を
長年生きてるかもわからない人が突然目の前に現れたら小躍りするくらいじゃすまないレベルだよね。
なのに再会が静かすぎる。
さすが藍忘機。
でもただひとつ──
大梵山で魏嬰に、江澄より含光君が好みと言われたときどう思いました?
心の中では小躍りしてたんだろうか?藍湛。
想像するだけで楽しい。
私は魏嬰が引きずられて姑蘇へ再びやってくるシーンが好きです。
景儀とのやり取り最高だわ。
16年の間に家規が増えててドン引きする魏嬰が可愛い!
陳情令ではこのシーンがなかったのですが、原作にあるのでアニメでは表現されてます。
りんごちゃんに抱きついて泣く魏嬰。
景儀に慰めとも呆れとも付かないセリフを吐かれる。
このシーンがコミカルで面白い。
しかし抵抗も虚しく雲深不知処に連れ込まれる。
そしてそれを静かに眺める藍湛。
こちらも思わずニヤついちゃうよ。
何を考えてる藍湛?嬉しい?(笑)
いつも原作読んで思うことなんだけど、藍湛目線の話が読みたいなぁって。
この話って魏嬰目線の話だから、藍湛側の話も読みたいって思う。
多分、私が藍湛に惹かれる一因はこのわからなさにあるんだろうとは思う。
藍湛の心の内は大部分は想像でしかなくて、だからこそ彼に興味が沸くんだよね、多分。
長年の空白の間になぜかキャラが変わってしまった藍湛に戸惑う魏嬰が可愛い。
魏嬰……時間は流れているのだよ。
16年は短くない……
君は寝てただけだけど、藍湛は死ぬ想いの長い時間の流れだったのだ。
しかもそれを更に目撃した兄上は藍湛の喜びを見抜いてた。
兄上最強!大好きだ!
この時の流れは当たり前だけど藍湛と魏嬰にとって全く違う。
苦しみ抜いた藍湛と、眠った状態だった魏嬰。
藍湛は心労と共にときを重ねて、普通で言えば大人、中年の手前まで成長してる。
反して時が止まっていた魏嬰は亡くなったときのままの精神状態。
甦った体の莫玄羽も若い。
物理的にも精神的にも年の差カップルになってる。
こういうのも良く考えると面白いんだよねぇ。
いろんな意味で藍湛が魏嬰を庇護したいと思うのは当たり前だと思う。
前世の魏嬰はそう言うの嫌ったけど、甦った後はちょっと寄りかかるのも心地良いと思い始めた。
若い頃は二人とも自分の理想やプライドで意地を張ってたけど、時間の流れと共にそれも和らいだ。
これは普通に私たちにも起こり得る変化だよね。
一言で言うと、若い頃の恋愛は失敗するものです。
この時点で藍湛は恋心自覚してるでしょう。
長年自分の心を顧みてわかっていたはず。
反面、魏嬰たら。
まぁね、甦ったばかりでそれどころじゃないし。
恋心は置いておいて、
魏嬰の凄いところは他人を責めない、他人のせいにしないところ。
甦っても○○のせいで死んだんだとか、○○に陥れられたとか、全然言わない。
代わりに見てる私たちが憤慨してますけど。
思うのは自分の反省ばかりなんだよね。
藍湛が好きになっただけはある。
それでも落ち着けば疑問は次々浮かんで、そうなるとますます恋心は置いてきぼり。
そもそも藍湛に嫌われてるとさえ思ってるからね。
嫌われてると思ってるのはともかく、自分はどう思ってるのよ!と見てるこちらは聞きたい。
漫画なら肩を掴んでぐらぐら揺すって問いただす場面。
恋人になる気は更々無い二人だからここからは謎解きの旅。
恋人は無理でもバディにならなれる。
犬を怖がる度に、可愛い魏嬰が見られる。
この時点で懐桑と再会するけど、
ドラマには無いけれど、再会したとき原作では藍湛が魏嬰を姫抱っこしてる。
姫抱っこのままドアを蹴破ってる。
それを見て懐桑は目をそらしたけど、
是非ともその瞬間の感想を懐桑に聞きたかったのだが?
あーこの二人……と思ったのか、
えー!どーなってるの?と思ったのか──
それによって懐桑の計画に変更は出なかったのだろうか(笑)
再会したあとは次々と事件に遭遇しながらも真実に近づく二人ですが、この先の二人は安心。
だってよくある恋愛ドラマのように藍湛が嫉妬で取り乱すとか、理性無くしてくだらない喧嘩するとか有り得ないもん。
二人の中は余所から邪魔が入らない限りは安心出来る。
心変わりも無いと確信できるから安心。
むしろ興味があったのは私が記事に書いた三人なのですよ。
江澄──彼は疎外感丸出しだっただろうなぁ。
だって、自分は魏嬰を信じられなくて彼こそが裏切るような真似をしてしまった。
彼は前世の別れ際はあんなだったけど、藍湛と同じくらい後悔してたと思う。
探し回っていたのだって本当は会いたかっただけなんだよ。
子供の頃から一緒に育って信頼関係も有ったんだから他の人とは違う。
江澄と藍湛は表裏一体だと思ってる。
彼らの思いや、立場がちょっとだけ違ったら、魏嬰の立つ場所はやはり江澄の隣だったかもしれないんだもの。
その場合は藍湛の一人相撲で終わり。
もしかしたらそれは宗主であったかどうかの違いではないかとも思うんだ。
江澄は宗主。
責任が全く違う。
藍湛は優秀な人でもあくまで二男だからね。
兄上が居るから宗主ではないし、自由もきく。
逢乱必出になれたのはあくまで二男だからだよね。
兄上だったらそんな自由はない。
魏嬰と藍湛はある意味お互いに自由な身分でもあったわけだ。
うん、良く出来てる。
そして兄上。
再会してからのこの二人をずっと見てる。
そして自分は……悲劇に向かうわけだ。
前に藍曦臣記事の中で、この人の物語もひとつ出来ると書いたけど、自分が悲劇に向かう中でとにかく冷静に弟と魏嬰を見守る忍耐強さが人並み外れてると思う。
感情のコントロールは藍湛以上だわ。
藍湛は原作読むと世間に思われてるほどじゃなくて、以前はそうだったけど、魏嬰と出会ってからはかなり感情的な人なのよ。
ただ自分でその感情がわからずに呑み込んでしまってるけど。
メイン達に隠れてるけど聶懐桑──
あんたはラスボス感も無く、けど計画上注意深く藍湛と魏嬰を見張ってたはず。
と言うことは、二人の変化も見逃さなかったはずだし計画に盛り込まれてたはず。
だからこそ知りたいんだよなぁ。
この二人のことどう思ってた?
そこで姫抱っこ目撃から知りたいのよねぇ。
衝撃度はいかほどでしたでしょうか(笑)
その3へ続く