前回までの記事を読んでなくて読みたい人は
陳情令カテゴリーからどうぞ
今回は夷陵老祖登場編
ネタバレ&BL注意
原作がBL小説です
そのような表現もOKな方のみ閲覧してください
大いにネタバレも含みますのてご了承を
子供の頃の魏無羨も可愛いとは思いますが、やはり私は夷陵老祖のキャラが好き。
乱葬崗前後の魏無羨、つまり夷陵老祖と魏無羨。
この対比を表すためにアニメとドラマは最初にかなり考えたでしょうね。
アニメの方はキャラデザを考えた人の努力でしょうし、ドラマの方はもちろんシャオ・ジャンの演技のたまものだと思います。
そして藍忘機好きな私はこの夷陵老祖と初対面する藍忘機の表情を毎回食い入るように見つめてしまう。
この時点ではもちろん藍湛は魏嬰のことを自分がどう思ってるなんて気付くどころか考えても居ないと思う。
知己とか友人とかそんな呼び名すら頭にはうかばなくて、それでも過去に自分には存在しなかった"気に掛かる存在"として魏無羨は存在する。
姿が消えた後は江澄と同じくらい心配して気が合わない彼と同道してまで探す。
本来あり得ないこの行動をしてる時点で気づけよ!とは思うのですが感情死んでる藍忘機ですから(笑)
気づくわけがない。
魏無羨との再会であり、夷陵老祖との初対面。
このシーンが大好き。
魏嬰の方も会いたくなかったというか、不安が募っていたんだろうと思う。
邪を嫌う藍湛に自分がどう映るか心配だったろうし、まあ彼には不安、不安、不安のオンパレードだよね。
多分江澄のことは気にしてなかった気がする。
彼のことは誤魔化せる自信があったと思う。
でも藍湛は騙せないかも……と思ってただろうし。
当然藍湛側は会えた喜びしかない江澄とは違い何かおかしいと思ってる。
このおかしいは大事な人だから感じる、こちらも"不安"だったと思う。
つまりは忘羨は互いに違う理由で"不安"を相手に感じてるんだ……そう思ってる私だけがニヤニヤしながら見てる変な図。
そういうシーンじゃないだろうと自分に突っ込みながら、毎回思わずシリアスシーンなのに心の中で笑んでしまうのです。
江澄完全に脇役、蚊帳の外、関係ない人になってるよと喜ぶ江澄見ながらこれも毎回思ってる。
このシーンは完全に2人の世界だもん。
シーン的には緊迫シーン。
見てる私の心の中は邪な萌え心がいっぱい。
このちぐはぐさが毎回楽しくて!
暗いシーンなのに楽しすぎる私の気持ちは爆上がり。
まぁ、全体の流れがわかってるからこその感想なんですけどね。
ドラマ、いい演出だなぁと毎回思ってる。
初めて藍湛と江澄が夷陵老祖を目にするとき、カメラのアングルは夷陵老祖の下から、足元から上がってくる。
全体をいきなり映さずに顔……と言うより表情が最後というのがとてもいい。
これは視聴者目線を意識してそうしたんだろうけど、私としては藍湛目線で見てしまう。
藍湛と江澄の驚く顔と交互なのがまたいい編集と言うか演出。
忘羨二人の心の声を想像すれば江澄脇役だよと思うけれど、実際はこのシーンで魏嬰に抱きつくのは江澄だし、二人で復讐するから関係ない人どっかに行ってねと追い出されるのは藍湛。
この時の藍湛の疎外感想像するとね……
藍湛は夷陵老祖と雲夢のコンビの絆とでメンタルやられすぎだと思う。
でもきっと本人、それがどこから来てるのかやはり気付いてない(笑)
この流れも上手いよなぁと思うのです。
原作者さまの対比の流れを描くのも上手いし、それを上手に絵面で描く監督素晴らしい!
心の底を覗かれたくないから藍湛に壁を作って冷たくするしか無い魏嬰。
これってラブ史劇で男女のカップルが良くやってるやつと同じだわよね。
この時点で二人の友情が確立してたらまた違ってたかも知れない。
まだこの時点では互いに信頼というものが足りてない。
それはまぁ16年後までなかったわけだし、魏嬰の前世にそれがあったなら崖落ちまでが随分違ったんだろうし、この話の根本が違ってしまうから仕方ないけどね。
一人寂しく退場する藍湛がこの時の二人を象徴してると思います。
夷陵老祖登場編はここまで。
また次回へ続きます。
続きはこちら↓
魏無羨のいわゆるキャラソン。
いい歌だし映像がまた見てると泣ける。
陳情令は公式も本当にいい仕事すると感激したものです。