あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

招揺




シューカイ
バイ・ルー



このところずっと以前見たドラマを見返してます。

見返すと言うことは良かったから見返してるわけで、当時はブログを書いてなかったので記録も兼ねて見てます。



長い話も印象的な部分しか覚えて無くて、見ていてあーそうだったこんな話だったとわりと新鮮に見てます。




ネタバレな感想なのでご注意!

   結末まで感想ネタバレしてます

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ












この話のキモは勧善懲悪で無いところ。

私としては2020年頃を境に検閲が厳しくなったのか詳しくないですが、その頃を境にドラマが余りおもしろくなくなった気がします。

自由度が無くなった感じ。

つまりは3年から5年ほど前に作られたものが見ていて面白いです。

このころはファンタジー色も強いものが多い気はしますが脚本がいいものが多いです。



近頃検閲通らないものが多いと噂で聞きましたのでつまりはそういうことなのでしょう。



この作品は2019年頃でしょうか。

原作ものだと言うし、日本のドラマには無いような話の運びが好きだし興味を持って見ていました。





出だしとしては、悪魔を封じてる山とそれを守ってる一族。

あるあるな感じの出だしです。



そこへ正義をかざしたおっさんが悪魔退治だとが言って勇んでくるけれど、退治するどころか封印を解いてしまう→弱いおっさん(強い設定らしいけど全然なってない)

つまりはあんたが来なけりゃ良かったのよと見ていて当時は思ったけど、それでは話が始まらないからね。

ここから悪魔なダークヒーローと、ダークになってしまうヒロインの出会いへまっしぐら。



序盤のバイ・ルーが可愛いし、シュー・カイ演じる墨青の少年時代が可愛くて好きだ。






これもあるあるではありますが(アニメ)PSYCHO-PASS理論です。

つまりはまだ何も悪いことをしてないけれど、将来悪人になりそうならその前に葬るべきなのか?



この時点で墨青は何ひとつ悪いことしてないのに魔王の子だから殺せと言うことで、自称正義の門派の人たちに殺されそうになるのが始まりです。



この正義を名乗る人たちが曲者よね。

最近では「陳情令」の正道と邪道のあれこれがすぐに思い浮かびますけど、いつでもどこでもこれだ。

でもって、正義を名乗る人が真っ白かというと全然そうじゃない。

灰色どころか、真っ黒じゃんの人も。



そもそもグレーゾーンは駄目なのか?

真っ白だって食べこぼしで染みつくったらどうなのよ。

嫌だからほとんど白い服は着ないことにしてる。



そう言う問題じゃないけど近いものがあるよね。

正しいと言い張る人間こそ怪しさいっぱいだわ。



このドラマはその辺りを目いっぱい誇張して描かれてます。

私はどうせ悪い奴よと放言してるヒロインは性格的には目一杯優しい女です。






正義感強すぎて世間からはみ出してしまった。

それをどう思う?という感じかな。







バイ・ルーは老け顔だとは思うけど負けん気強くてそのくせ可愛い女を演じたら嫌みは無いし最高の女優さんで大好き

この招揺で知ったのだけれどレオ・ローとの「オオカミ君王……」も良かったし。

シュー・カイとのシーンはどれも美しくて絵のようだった。

それだけでも満足。







正門とか宗家だとか、陳情令の五大家とか、正義を声高に名乗る輩こそろくでもないのが多いのは何故なのか。

自分で正義の味方だというやつが一番信用ならないと言うことでは?

自分が正しいと言い張るやつはすでに自分を見失ってるんだなと。

自分が正しい路を歩いてるのかはたまに自問自答してみた方がいい。





脇役も個性豊かなキャラクターで楽しめます。

ほんと、最近こう言う内容の濃いドラマが減ってる気がする。

日本で配信されてるものしか見てないせいか、それとも締め付け厳しいあちらさんのせいなのかは不明。

自分のチョイスが悪いだけなのか、それ以前にこれ観たい!っていうものが減ったのよね。



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