あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

花の告発~煙雨に仇討つ九義人~ その1



ウー・チェン

フー・イーシュエン

チャオ・ジェンユー

リー・ジアハン

 

 

原題  九義人(全25話)

 

 

1話〜20話

 

 

 

 

 

 

ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞー

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

あらすじというか、簡単な解説を読んだところで頭を過ったのはあれです。

昭和の人なら多分誰でも知ってる映画「告発の行方」

当時センセーショナルで見た人も見なかった人もざっくりと内容を知ってる人は多い。

 

昔も現代も不変なテーマだと思います。

そして扱いがとても難しい。

もしかしたらセンシティヴという意味では現代の方が難しいかもしれない。

 

 

ドラマの構成が実に良くできてると思います。

発端の事件は7年前で復讐はその7年後の今。

時間が過去と現在を行き来するドラマは沢山有ります。

この過去と現在に往き来することが、わかりにくくなる原因なのですが、このドラマは奇数話が過去、偶数話が現在ときっちりと別れています。

それに併せて、現在話で新しくキャラが登場すると次の過去回でその人物が過去にどういう関わりだったかをきっちりと説明しています。

誰でもわかるわかりやすさ。

これ以上の親切な作りはありません。

斬新ですけど、思えばなぜ過去にこういう構成のドラマが無かったんだ!と今更に思います。

実はあったのかしら? もしそうだったらすみません。

 

 

 

 

過去編に関しては感想を書くのはなんだかしんどいです。

一言で言えば男がクズ。

しかしこのように連続というか、見境無しに女を襲うのは"病気"と言うのは現代なら周知されてます。

ただし"病気だから"はやめてほしい。

よく性被害にかかわらず精神鑑定とか判断力がとか言いますけど、凶悪犯罪者はみんな"病気"ではないですか?

まともならサイコな犯罪は起きないですよ。

病気だから、精神病んでるからと、それを理由に許されてたら被害者は救われないです。

そもそも病気なんだから何を言っても通じないんですよ。

罪の意識なんてない。

常識も当てはまらない。

 

 

今回の犯人は連続なのも最低なら、それを隠す知恵が普通じゃないのも見ていて呆れます。

被害者を追い詰めるその様がサイコパスそのもの。

 

 

そしてお決まりのセカンドレイプの問題。

現在でも問題視されるのに、女が軽く見られる時代では話にならない。

役人の犯罪隠しも問題ですけど、役人が悪いというのは古今東西お決まり。

 

見ていてそれ以上に辛いのは家族の対応です。

これ、見た人たちはどう思ったでしょうか。

これを読んでる人たちはこれから見るのかも知れませんけど、

環境や立場、時代、家族のことを一方的に酷いとか、残酷だとか思いましたか?

もしも自分だったらは、もちろん被害者の女性たちのことを置き換えるかも知れませんけど、もうひとつ……

もしも自分の家族がこんな目に遭ったら、

もしもこの時代だったら、どんな対応をしただろうと考えてしまいました。

 

現代の正義感なら、訴えるべきだ!は正論です。

でも現代だって躊躇するし、それが昔だったらと思うとこの家族たちのこともなんだか責められません。

親や兄妹はその殆どが、その立場で良かれと思ってやっていることなんですよね。

でもそれは本人たちを傷つける行為だった。

被害に遭い、役所に見放され、家族にもわかって貰えない。

これは行き詰まって当たり前です。

 

見ていてもし自分が本人なら死ぬしか無いかも……と色々考えてしまいました。

そしてそれが自分の娘だったら、妹だったらと想像してみてください。

その時どんな言葉やどんな助けをあげられますか?

家族でも途方に暮れて何も出来ないかも知れないと思ってしまいました。

 

犯人を憎むのは当たり前ですけど、犯人が死んでも、牢に入っても、心の傷はそれとは別物ですよね。

自分が被害に遭ったら、自分の大切な家族や友人が被害に遭ったら、自分はどんな言葉や態度をあげられるんだろう……と考えて虚しくなってしまいました。

 

 

 

 

被害に遭った主人公、藺如蘭@フー・イーシュエン

彼女は優しく、正しく、強く、何も悪くない。

どんなに酷い目に遭っても訴えることはやめないと決めてるし、そんな辛い最中でも人を助ける。

傷ついた人に優しく、自分を信じて自分が正しいと思っているから彼女を助けたいと思う人だって居る。

負けない彼女が方向転換をしたのは、やはり正面突破では無理だと悟ってしまったからかも。

結果、彼女は自分の命をかけることにしてしまった。

 

 

 

そしてこのドラマの主人公、孟宛@ウー・チェン

彼女はそもそも最初から幸せではなかった。

死を選ぼうとしたその時に如蘭と出会い彼女に助けられた。

それからは何よりも彼女が大切な人になった。

彼女が被害に遭ってからも何とか助けたいと思ったのに。

彼女が死んでからは彼女の意志を継ぐことしか考えていない。

彼女は如蘭と同じく強く、そして周到に準備を進める。

頭が良く、リーダーシップもある彼女が迷いながらもクズ男を追い詰めていくのを見ているこちらも同じように復讐心を持って見るのがこのドラマ。

あっという間に時間を忘れて見入りますよ。

 

 

 

 

 

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