チェン・フェイユー
ソン・イーレン
原題 将夜(全60話)
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
前半はもちろん、全編を通しても名場面なのが春風亭の戦いだと思います。
この場面は何回見ても飽きないし、感動するし、素晴らしいと思います。
そもそも寧缺からすれば兄弟分の卓爾を殺された復讐でも有り、朝小樹にとっても理由のひとつは卓爾のことです。
二人にとってはどちらも卓爾は兄弟分。
この時点で互いの想いは知らないのに背中を預け合っているのがなんだか感動です。
この時初めて寧缺は朝小樹の凄さを目の当たりにします。
そして寧缺にとってこの日二番目の驚愕が王景略だったでしょう。
「知命」に達してるこの人は「念師」になるのかな。
ピンチになった二人のことを助けに来たのが顔瑟。
この時の「符」
初めて見たときの感動を忘れられません。
CGで現された術が綺麗で芸術的だと思いました。
やはり最初に見たこれが一番印象的です。
これが後の師匠になる顔瑟との最初の邂逅。
実際はこれ以前に胡散臭い爺だと思って街で会っているのだけれど、術士としての彼との最初の出会いです。
その後朝小樹も知命に達し、陛下の元から去ります。
陛下のことは嫌いでなくとも、剣士として自分の力の限界や広い世界を求めて生きていきたいと望んでいたのだと思う。
残念なことに彼のその後の活躍って「冥王の子」になってしまうんだよね。
そっちは「戦乱の帝国」の半分くらいの回数しか見ていない。
朝小樹は少し会っただけの寧缺に何を見たんだろうか。
兄弟と認め、自分の力の及ぶ限り手助けしたいと手配をしてから去った。
寧缺にとっても時間は関係なく、大切な人の一人になった朝小樹。
もうちょっと絡みが見たかったよね。
修練者、気穴、経穴、要するに修行するための気の流れが妨げられているらしい寧缺。
この設定は「蒼穹の剣」を思い出す。
詳細な原因は違うけど、天才なのに修行しても成長せずに無駄に費やす。
解決すれば天才だから問題ないけど、それまでの我慢なんだよね。
修行してください(笑)
「書院」の入学試験?の時に二師兄と遭遇。
しかし師兄に邪険に扱われ、「無理!」の一言。
無事に入学できたあと、修行はこれから。
十二師兄である陳皮皮と出会えたことは僥倖だった。
彼は寧缺にとって生涯の師兄であり、親友であると思う。
寧缺に年相応の笑顔を与えてくれる唯一の人だと思う。
火の鳥(朱雀)に襲われるシーンが凄いのよ。
凄いのはCGじゃなくて襲われ方。
威嚇だけじゃなくて、しまいには突っつかれるわ、咥えられるわ、掴まれて空中からなげ落とされるわ。
誰か助けにくるかと思えば誰も来ないし(笑)
死ぬレベルなのに、死ぬわけも無いし。
訳がわからない描写。
だいたい寧缺を襲うのがおかしい。
これって冥王の子のミスリードだよね。
これ見て視聴者は寧缺が襲われた理由をそう思ったはず。
だが違う。
もうひとつの理由は
後半になってからあの時寧缺が襲われたのは傘を持ってたからとか言う説明台詞があったように思うのですが、絶対に違うと思うし、ミスリード誘う演出でしか無かった気がする。
実際にはこれで「気海雪山」と物語中で表現されている気穴……彼はこれが17のうち11が塞がっているとずっと言われていたけれど、朱雀に襲われ瀕死になったことで生まれ変わる。
実際は死にかかるほど瀕死の状態だったのだけれど、皮皮か「通天丸」なる秘薬をくれる←桑桑が奪ったのが正しいが(笑)
この薬は修行者が飲めば段階が上がると言われているもの←中国ドラマあるあるのスーパーアイテム
これによって寧缺は回復して、しかも修行が出来る身体になった。
↓瀕死の時に夢見ていた世界
寧缺史上一番穏やかで平和な風景だと思ってる。
これ以上の平穏な風景をこのドラマ史上見たことが無い
ここで莫山山が初お目見え。
可愛いよねえ。
しかも頭も良く性格もいい。
桑桑と山山で寧缺が迷うのも無理は無い。
山山を応援していた女性たちも居るかも知れないけれど、ここで糟糠の妻である桑桑を捨てたらそれはそれで女性を敵に回したと思うよ。
この作者さん男性なのによく桑桑派だったね。
「慶余年」でも分かるように男主ハーレム状態なのよ。
女性陣はすべてベクトルが男主に向かってる。
まぁ普通だよね。アニメの世界だって女性はヒーローが好き。
原作設定上、桑桑は色黒で余り可愛くないらしい。
女性原作なら分かるんだけど、男性作者が綺麗どころよりも糟糠の妻である桑桑を選んだことにちょっと驚いた。
それでも寄り添って生きてきた二人はこの先も生死を共にして欲しい。
その点でも二部があの終わり方で大いに不満なのだけれど、それはまた別の話。
あと、このドラマでは全編に渡ってほぼ桑桑のことを侍女と表現されているけど、原作ではそうでないらしい。
二人は渭城に居るときから関係は同等で、呼び方も"小爺"ではなく"寧缺"と呼び捨てだとか。
未婚で他人の二人が一緒なのは年頃的にまずい設定なのか?
兄妹みたいでも後に結婚するからまずいのか?
理由は日本人にはよくわからない。
侍女の方が都合が良かったということでしょうね。
一部の場面のセリフでは寧缺が"侍女じゃない"と言っていますが、進むにつれて説明が侍女になってますよね←周りの人間もみんな侍女と言ってた
二層(後山)に上がる=夫子の直弟子を掛けての大イベントが始まる。
遠くに居る夫子と大師兄も寧缺を気に掛けてる。
前半は離れているけれど、後半から二部に掛けて大師兄は大活躍だからね。
夫子も。
夫子は先が読めているようなので、ここで寧缺が残るのは予定調和なんでしょうね。
三師姉も心配する中、燕国の隆慶を下して見事に十三番目の弟子の位置を手に入れる
「神符師」である顔瑟も寧缺を弟子にすることに決めて、ここで書院と顔瑟の寧缺の取り合いがちょっとお笑い。
笑えないのは隆慶と西陵の面々。
全部寧缺に持っていかれちゃったからね。
前日まで見下して、相手にもしていなかった人間に全部持っていかれてしまい、引き下がるしかなかった。
当の寧缺は終わった途端に電池切れでぶっ倒れた。
寝てる間に周りが大変だったことは知らない。
寧缺にとってはここからがスタート。
書院はロケーションといい、セットといい、とにかく好みで見ていて飽きません。
ここから先は寧缺の本格的な修業と荒原への旅、恋の行方。
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