チェン・フェイユー
ソン・イーレン
原題 将夜(全60話)
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
寧缺が荒原へ言って留守中の都では桑桑がひとりお留守番。
そこへやってきたのは衛光明。
桑桑と彼の間には絆が出来、彼は桑桑の何かを見つけ自分の後継者に。
衛光明が寧缺の留守宅に居ることを知った顔瑟師匠と彼は兄弟弟子。
彼と対決するのは自分しかいないと決意する。
顔瑟大師は皇帝陛下に兄弟子との対決を伝えに行く。
陣眼杵を陛下に預けて死をかけた戦いに挑むことを告げる。
陛下は大師に頭を下げる。
尊敬と感謝を伝えたんだと思う。
だけど顔瑟大師は言う。
私が闘うのは弟子(寧缺)のためだ。
彼が過去にどれだけ悪いことをしていたとしても関係ない。
彼は今私の弟子だ。
彼がたとえ冥王の子だとしても関係ない。
彼を脅かしたり怒らせたりする相手なら自分が排除する、そのための戦い。
まさに『親心』
陛下は再び頭を下げて大師を見送ります。
この一連のことに毎回感動します。
できればもっと長い時間、師弟として二人で過ごしてほしかった。
この師の元で寧缺はもっと人間として成長できたはず。
あまりに二人の時間は短かった。
おじいちゃん師匠二人は対決にふさわしい景色を捜します。
これが美しすぎて泣けてくるほど。
二師兄と皮皮が桑桑を心配して付き添います。
師匠二人はこの対決を楽しんでいます。
もともとは兄弟弟子だった二人。
長く生きてきたね、互いに良い弟子も見つけた。
自分たちはもう若い者に任せていいと思う。
そんな会話を交わしていました。
二人が術を交わすたびに美しいものが飛びだしてくるのがなんとも言えません。
二人にとっては弟子への贈り物でもあり、メッセージ。
この世での総決算でもあり、長い人生をかけた証しでもあります。
顔瑟はここに居ない寧缺への言葉を桑桑に託します。
二人は寧缺と桑桑、昊天と冥夜、光の子と冥王の子について何かを悟ります。
けれどそのことはもう寧缺と桑桑の二人に任せていいと天に昇ります。
桑桑が気がついたときは二人は居なくなっていました。
そして灰が降り注ぎます。
衛光明の灰は新しい鍋に。
顔瑟の灰は使い古した鍋に。
二人の望みです。
上手く集められない桑桑に二師兄が助けを差し伸べてくれました。
後日──
寧缺が帰還してから二つの鍋を抱えて埋葬に。
でもこの時は二人の間はぎくしゃく。
それもあって寧缺の態度はいつも以上に素っ気ない。
しかも桑桑が抱えているのは自分の宿敵衛光明の遺灰。
自分の大事な師匠の隣に埋めるなんて許せない!
寧缺から見れば一番憎む相手と一番大事な相手。
けれど桑桑は自分の師匠という以上に二人からのお願いがありました。
死んだら近くに、お隣さんとして眠りたい。
生きているときは考え方も生き方も違った兄弟弟子でしたが、死んだ後はすべて精算したいと思ったのでしょうね。
その言葉を知っているのは桑桑だけです。
どれだけ寧缺に責められてもその言葉を守る桑桑偉い!と思ってしまいました。
この時ばかりは大事な小爺よりも師匠二人を優先したのですね。
そしてこの帰りに自分が「魔」になったことを桑桑に告げる寧缺。
ちょっと驚きました。
桑桑に腹を立てていても、誰にも言えなくても、桑桑にはちゃんとすぐに告げるんだなと。
無意識のうちにちゃんと大事な人に大事なことを告げられる寧缺。
荒原へ行っていた寧缺も大変でしたけど、留守番していた桑桑だって一人で抱えきれないほどの『大変』がありました。
捕まって『牢』にだって入ったんだよ。
寧缺のせいなのに。
そんなこと考えもしないデリカシーのない寧缺は山山連れてご機嫌に帰宅。
しかも女連れで帰った挙げ句に「飯作れ」
これは見ていた女性全部を敵に回したね(笑)
悲しさで家出した桑桑の気持ちは次に寂しさ、そして怒りだろうね。
一日経ってもまだ分からない寧缺はまるで妻に家出された男。
桑桑居なけりゃご飯も食べられない←この話は散々過去の記事で書きましたが。
寧缺が思いつくまま走り回ってわかったことは、桑桑は実家に帰った←家出妻です
そこに乗り込んだ寧缺がまぁ"ゴロツキかよ"という態度の悪さ(苦笑)
桑桑の両親に悪態どころか脅しまでかける始末。
その後の桑桑とは痴話げんかどころか、これ夫婦げんかだよね↓
俺が育てた→あたしが家事やってた
俺が稼いだ→稼ぎ方考えたのあたし
命がけだったんだぞ→蓄財したのもあたし
帰ってこい→やだ!あたしも結婚する!
許さないぞ→あたしが結婚できない理由がないじゃん!
俺は山山が好きだ→わかってるよ
しかし!
山山と結婚したい、桑桑とも離れたくないって子供かよ寧缺。
しまいには情けない声で泣き落としにきた。
「俺のメシは誰が作るんだ……」
知るかよ!と見てる女性を敵に回した@2度目
他人の痴話喧嘩ってコントだよね。
大好きなシーンだわ。
当人達は激震なんだろうけど。
滑稽すぎる。
話は平行線で決裂。
そしてひとり号泣する桑桑……寧缺、最低──
攫われてなかったら桑桑はお嬢様。
お前なんて足元にも及ばないのに……と、この時ばかりは寧缺に突っ込んでしまいました。
この騒動は書院の師姉兄たちにも飛び火することになります。
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