チャオ・ジンマイ
バイ・ジンティン
原題 開端 (全15話)
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
今や世界中で流行のタイムリープものです。
ドラマの人気が高かったと言うし、15話と短いので、久しぶりに現代ドラマを見ました。
今年初の現代ドラマ?
最初は女性ひとりが数度タイムリープしてました。
彼女は最初の数回を訳がわからず体験。
自分の乗っているバスが爆発するというもの。
状況はバスの中で突然目覚めます。
その数分後に爆発。
その間、停留所が無いために降りることができない。
焦った彼女はバスの中でパニックになり騒ぎます。
が、何度も、色々試しても、バスは緊急停車をしてくれない。
更に数回目、彼女は隣の男性の腕をつかみ「痴漢よー」と叫びます。
騒ぎを起こし、無理やりバスを止めて、彼の腕をつかみ一緒に降ろす。
すると二人は助かりますが、バスはやはり爆発。
良心から通報しますが、今度は警察に捕まり尋問を受ける。
それを境に今度は彼も一緒にタイムリープするようになる。
二人が無事に降りたところで、他の乗客は死んでしまうし、二人が眠るとやはりバスの中に戻る。
やり直しの条件はいくつかあるようです。
そうやって、繰り返すうちに少しずつ爆破の真実に近付いて行くというもの。
何度もやり直すうちに徐々にいくつかのことを発見していく。
事故で爆発するのではなくて、爆弾によるバス単体の爆発。
するとバスの中に犯人がいるのでは?と今度は犯人探し。
バスの乗客ひとりひとりに目を付けて調べるしか無い。
しかし毎回目覚めてから爆発するまで数分しかない。
ほぼバスの中にいると言うのも他では余り見られない設定かも知れません。
警察にも毎回のように事情聴取されますが、メンバーは同じでも彼らが記憶を共有してるわけではない。
毎回怪しまれてほぼ犯人扱い。
取り調べを通じてわずかな情報収集を行い、犯人の目星を付けるしか無い。
順に怪しいと目星を付けて体当たり?まがいの調べをするけどそうは上手くいかない。
8話では、乗客のおばさんが持っていた不振な圧力鍋が爆発することにたどりついた二人が鍋をどうにかしようと乱闘。
しかしおばさんが奪われまいと李詩情をナイフで刺す→爆発
その次のループでは李詩情を庇った肖鶴雲が逆におばさんを刺してしまうと言うバイオレンス模様。
そして逃亡する二人が9話で描かれる。
ついには逃亡犯になる二人。
まだ9話だからまだまだ続くわけだ。
犯人がわかった時点で二人だけで逃げることもできる。
自分の命を守るだけなら爆破に目を瞑ればいいのだけれど、それはしたくない。
これは密室でもないし、逃げ道もある。
なのにわざわざ苦難を選ぶ……というテーマなのね。
乗客に助けを求めて犯人を捕まえようとするも、なんと運転手も共犯だった!
この運転手は以前李詩情が困っていたときに親切に助けてくれた人。
彼女も信頼していた人がまさかの共犯で怒りと困惑状態。
犯人が二人とわかったところで残り5話です。
まだ先は長い。
あと何回ループするんだか。
そもそも犯人の夫婦がこんなことを企んだのは、死んだ娘が原因だった。
終盤は、この女の子がバスを無謀に降りて交通事故で死んだ、その原因と犯人を捜す展開に。
このドラマの救いは、警察官がみな真摯で正義感があり、全力で犯人を捕まえようとすること。
二人が疑われると追われて辛いものになりますが、協力して解決しようとするときには頼みになります。
命がけで市民を救おうとしてくれる姿には勇気をもらいます。
過去の事件の時にこの人たちが救ってくれてれば……と言う思いにもなりますけど。
ループする二人は何十回も生き死にを繰り返し、世界には二人ぼっちの感覚ではなかったでしょうか。
吊り橋効果、プラシーボ、ストックホルム症候群などなど、まとめて全部ぶっ込んだような精神状態ではないでしょうか。
何なら無人島に二人きり。
地球最後に二人きりも同じかもしれない。
これで好きにならないはずはない……よね(笑)
これ以上の困難は今後はやって来ないでしょうから、多分最強カップルですよ。
お幸せに!
短いは短いのですが、バスの乗客と警察官とのやり取りがほとんど、ループの行き先は気になるものの、何度も繰り返すので少々飽きてしまいました。
この半分の長さでよかったかも。
映画化の話も出てるようです。
内容はドラマと同じではないようですが。
もしかしたら映画くらいがちょうどいい長さかもしれません。