チャン・ヤーチン
グオ・ジアナン
原題 古相思曲
1話〜3話(全14話)
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
次に選んだのがまたタイムトラベラーもので、なんだか似たようなものを偶然チョイスする様な気がしてます。
そしてまた、ちょっと変わった設定で期待してしまうではないですか。
変わったもの大好きな血が騒ぎます。
歴史小説家の沈不言@グオ・ジアナンが自分が書いていた小説の主人公と出会うというもの。
自分は歴史に忠実に描くことをモットーにしていると自信があったのですが、マジで出会ったら自分が真実と思っていたものとは違っていたと言うことです。
たびたび言いますけど、事実は小説よりも奇なりですよ。
事の起こりはあるおばあさんに会ったこと。
その時に手に入れた玉佩は五つに割れていた。
そこに鼻血がついたら過去に飛んでいたというのが始まり。
しかしそこで出会った陸鳶@チャン・ヤーチン
皇后の陸鳶は不言が小説に書いたように、後世では妖后と呼ばれていた悪女だったはずなのだが様子が違う。
ここでの肝は彼は時間を逆行するけれど、彼女は普通に時間を生きている。
彼は遡る度に過去へ、次はもっと過去へと遡っている。
彼女にとっては若いときに何度も会っている不言だが、彼にとっては今回が初めての邂逅。
考えられてる脚本ですね。
逆行でのすれ違いです。
陸鳶にとっては未来で出会う彼は自分たちの過去を知らず、不言にとっては以前出会った彼女は未来の彼女であり、不言は陸鳶が知っている二人の過去を自分だけが知らずに毎回彼女の過去で出会う。
これは究極のすれ違いです。
過去の陸鳶とどんなに気持ちを交わしても、彼女の方は未来で彼に会えるけれども、不言の方はもう彼女の未来では出会えない
切ないのは陸鳶としては最後に会うことになる不言が過去に初めて来た彼で、彼にとっては初対面です。
彼女は不言という人が判っているけれど、現代で陸鳶を妖后と思っていた不言は彼女に冷たく当たること。
彼女としてはこれが最後の邂逅?と思い詰めてるのに、彼の方は「あんた誰だよ」レベルの対応をしてくる。
常にどちらも片思い状態です。
「花の告発」「開端」「古相思曲」と続けて斬新な脚本に出会えて嬉しい。
ストーリーの出来で評価したいので、意表を突いてくる物語は嬉しいです。
しかもです!
これらは非常に短いドラマなのです。
長々とやらなくてもちゃんとできるじゃない!と上から目線ですけど……
それでも日本のドラマよりも長いですから充分です。
以前は長い中国ドラマが大好きだったのですよ。
でもこのところ……コロナ挟んでかなぁ、ただ無駄に長いだけのドラマが増えたように思います。
アクセス稼ぎみたいな、引き延ばしてやろう的なあざとさを感じてます。
もちろん面白いなら長くてもいいのです。
長くてもあっという間に終わるドラマだってあります。
丁寧に作ってほしいな。
最近は面白いと思うものは短いものが多い気がします。
さて過去に向かって一回目のトラベル。
当然訳のわからない不言と、訳知り顔……もう慣れてます的で余裕な感じの陸鳶。
そして初めて自分の思っていた過去とは違うとまさに実感する不言。
「なんだよ悪者は丞相の李擁だったのかよ」と自分の信じてた歴史の話とは違うことに唖然。
自分の書いたものは正しいと思っていた不言はショックです
まぁこういうことはあるのかも知れませんね。
私たちも知ってる歴史は実は違うのかも。
疑ったことは何度もありますけどね。
それこそ、「それ見たのかよ」と言う話。
間違いは認識したけれど、なんと陸鳶が李擁に射殺されてしまう。
そして呆然としたまま現代に「ただいま」になってしまい焦ります。
前回どうやって過去に行ったんだっけ?と思い出し、玉佩に血を垂らします。
玉佩は五つに割れていたものがなぜが一カ所がくっつき四つの欠片に。
これは過去に行くと割れたものが直っていく流れ?……と言うことは回数制限付きです。
ドラマ冒頭の不言の夢の映像で、飛び降りた陸鳶と割れた玉佩が映ってました。
つまりはそれが正しい?過去映像なのかも知れません。
無事に?2度目の過去へのダイブ。
しかしそこは前と同じではなく、前回よりも更に十年前で陸鳶の周りも前回とは違っていました。
歴史の修正は出来ないって言うのがタイムトラベラーものの原則なのよね。
あれこれ知恵を働かす不言なのですけど──
次の記事へ続く