ウー・レイ
チャオ・ルースー
原題:星汉灿烂,月升沧海
41話〜51話
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
越妃が兄の小越侯に詰め寄り断罪する。
影で皇帝と不疑も聞いていた。
3人に詰め寄られたけれど、この人も黒幕ではなく利用されただけ。
欲に駆られていたのは間違いないので、もちろん失脚。
しかし越妃の兄と言うことと、他の一族は皇帝のためにみんな死んだと言うことで命は取られなかった。
越妃は不疑を呼んで、命を取ることが出来なかったから不満ではないのか、何なら殺してもいいのよと言う。
この人凄いよね。
小越侯はとにかくずる賢く悪いやつだった。
このドラマの最初からの悪事にはほぼこの人が絡んでた。
越妃は何度となく兄を諫めていい加減にしておけと釘も刺していた。
自分は今の現状に不満などないし、兄も満足するようにと。
賢いようでおバカだった欲深な兄と分を弁える真に賢い妹。
このドラマには多くの家庭、もしくは生き残ったわずかな家族というのが沢山出て来ていろいろな形を作っている。
頭のいい人、慎ましやかな人、反面……
欲が深く現状に我慢できない、他人を貶めないと安心できない愚かな人たち。
ひとつの家族の中に混在していて、家族でもこんなに人間性が違うのかと感じてしまったのだが、よく考えたらリアルに自分の周りを見回して心当たりがあって苦笑した。
人間はそういう生き物だね。
話が逸れてしまいましたが、越妃の言動は中々出来るものじゃない。
さすがの不疑も率直な越妃には頭を下げ"感謝しています"と告げた。
目に見えて悪人だった小越侯は失脚という形で退場。
さて、では誰が一番の悪人だったのか?という結論を残してあと15話ほども残ってる。
ほどほどに……いや、かなり長いよね56話。
なのにあっという間だったのよー
何が違うんだろうねぇ、間延びするドラマとそうで無いもの。
このドラマはいわゆるグルグルがありません。
そして細かなエピソードというか、事件が頻発する。
主に少商が意地悪娘などに陥れられる事件。
ところが彼女はそれを素早く回避するか仕返しする。
そこまでが非常に早い。
そして合間にはあちこちの家族の悲哀やら、争いやら、愛憎の数々。
そして縦軸には最初から最後の方まで不疑の復讐への執着、不屈、決意、実行。
退屈するどころか、時間足らないでしょと言うくらい。
琅邪榜思い出すわ。
難を言うとしたら、登場人物が果てしなく多いことだろう(笑)
あんた誰よ!と言いたくなるような人が男も女も次々出てくる。
○○の伯父とか、義兄とか、親類、etc.
最初はウザいライバル女だけでも大勢居たのに、次々退場していき、どんどん出てくるけどどんどん退場するという痛快さ。
中には哀しすぎるでしょと言う人もやはり居て涙する。
そしてストーリーは大真面目なのに時々なぜか笑わせてくれる。
ところどころ吹き出してしまったことも何度か……
これは脚本が上手いのだろうね。
原作ありの作品は沢山有れど、原作に謝れ!と言いたくなるものも沢山有る。
この原作とドラマがどこまで同じようにシンクロしているのかはわからないけれど、少なくともドラマとして成功してると思う。
まだ見終わってないのに、これは結末見てからまた始めから見ないと……と思い始めてる。
先ほど言った登場人物が多かったので、最後まで理解した上で最初の方のストーリーを見直したいと思う。
二度と見ないだろうと思うドラマが実は大半だ。
それなのにもう一度見たいと思わせてくれるドラマが年にいくつかあるのは大変嬉しい。
さて、再び横道に逸れてしまいましたが──
ここまで来て思うのだけれど、この先どう考えても二人の結婚が邪魔になってないか?
不疑が最後まで徹底して敵討ちをすると、唯一愛する人が巻き込まれになる。
ラストに二人で死んで責任とりましょうならわかるけど、そんなタマじゃないよな、少商。
他ドラマのヒロインとは根本的に違う女だから、この結末をどうするのだと思ってしまう。
ここまで来りゃわかる。
何しろ、不疑は不疑じゃないよね。
すでに少商も疑問を抱いてる。
見てるこちらも気がついてる。
ここへ来て精神病んでた母親も亡くなった。
死に際に正気が戻ったのか「必ず仇を討って」と言い残した。
この人も可哀想すぎる。
そしてこの人は母ではなくて叔母。
最後の大罪人は父ということになっていた義叔父の凌益。
彼とは敵対していたわけだ。
敵とわかって息子になりすましていた。
不疑の十数年はどんな日々だったのだと思い泣けてくる。
凌益、この男は最悪。
義兄を殺して国を裏切ったこともそうだけど、息子と甥の区別も付かずに結果的にまだ幼い自分の息子を殺して(甥だと勘違いしたまま)首を晒した。
そりゃ叔母も精神崩壊するでしょ。
最後の最後になるまで不疑が甥だと気づかず、何故憎まれるのかわからないとか間抜けにすぎる。
不疑は乗り込んで最後の仇を血祭りに上げるけど、世間的には父親殺しになる。
この時点で不疑の秘密を知ってるのは少商だけ。
少商は自分のことも自分で始末をつけたい女だし、不疑の妻と呼ばれるなら自分も不疑と同じ立場になりたい。
でも不疑は大事な女だから巻き込まずに守りたい。
みんな思うはず、
それならなんで求婚した!
見てる人が一斉に突っ込むだろう(笑)
こんな切羽詰まった状況になって、ここでラブですか?
もう事件起こしちゃったのに、明日が結婚式だったのに、君は関係ない!は女の方もブチ切れるよね。
朝廷はもう大騒ぎだよ。
でも皇帝は不疑を死罪になんかしない。
当たり前だよ死んだ義兄をいまだに敬ってるのに。
うるさい左将軍とか、お前は黙ってろよ悪人のくせにとか居るわけです。
腹が立つと言うより滑稽なんだけど、とにかくウザい。
都合が悪いので不疑を死罪にしろの一点張り←自分が殺し損なっちゃったのでね
余りにウザいので陛下はキレて足蹴にした。
中々無いよ、朝堂で皇帝が朝臣を足蹴にする図。
そこへ越妃登場。
体裁悪いからやめなさいと止めに入ったのに、変わらずうるさい左将軍。
すると今度は越氏が足蹴に……ここ間違いなく笑うところです。
しかしシーンとしては大真面目で笑うどころじゃないよ(笑)
なんなんだこのドラマ……好きですけど。
ともあれ、残る問題は少商と問題に直面しても解決出来ない太子の問題。
まだまだ波乱は続く
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