坂本龍一さんがお亡くなりになられてラストエンペラーが追悼で配信されたのか目に付いたので久しぶりに見ました。
この作品はこのブログではちょっと違うのかも?とも思ったのですが番外篇として記載します。
何十年も前に見たので忘れていたのですが、中国語じゃなくて英語だった。
ちょっとびっくり。
多少各国語が入り乱れているけどほぼ英語。
イタリアの監督で各国合作だけれど、アカデミー賞で外国映画の部門では無いよね。
よくわからない……でも英語だった。
役者さんもアメリカに居るアジア人を使ったのではないかな。
坂本龍一さんが出ているのは有名だけど、高松英郎さんが出ていて懐かしかった。
この映画をはじめて見たのは公開されたとき。
当時の私は近代日本史に興味があって、何故日本は軍事に引っ張られて戦争への道を進んだのか?とか、思想ではなくて単純に疑問だった。
それで、当時の満州とかを描いた映画やドラマを観たりしていて、その流れで最後の皇帝に単純に興味があって観たのを覚えてる。
しかし今回見てみたら何も内容を覚えてなかった。
退屈だったのかも(笑)
前回は日本の平和に興味があって見たから完全なる日本目線だった。
しかしこのところ中国ドラマをたくさん見て、ここへと繋がる歴史とか、歴史をベースにしたドラマを見た後に見るとなんだか感慨深い。
実際このあとの中国も私にはよくわからないあちこちの方向へ流れていくし、余所の国のことはまったくわからないのだけれど……
溥儀本人を人間として語るなら、この時代に生まれたばかりになんともいえない人生を送ったのだなと。
私はこの人の弟にも興味があってちょっとドラマとか観たことあるのだけれど、一族でも皇帝かそれ以外かではまったく境遇が違う。
それは歴史ドラマ見てもそうだよね。
皇帝とその兄弟では全く違う流れに乗る。
皇帝と言うのは当たり前だけれど特殊で、良くも悪くも人間扱いされない。
溥儀は最後の皇帝に選ばれてしまったからこの人生が待っていた。
西太后が選んだときまだ二歳。
本人の意思などどこにもないしね。
運命づけられるとそこから脱出するのは中々難しい。
その意味ではこの人に同情する。
まさになりたくてなったわけではない。
皇帝になってしまっただけでも大変なのに、そこへ時代の流れが。
戦争という災いも、現代へと続く時代の奔流も加わり大変なことに。
残念なことに本人がどう思っていたのか本当のところはわからない。
映画では稀有な経験者であるこの人の人生をなぞっていただけ。
実際の史実とは違っている演出も多々あるらしい。
今思えば何故この映画が当時絶賛されていたのかわからない。
ちゃんとした歴史映画な訳でもないし←史実と言うよりもドラマ
ものすごく豪華な俳優陣というわけでもなく、見てみると溥儀の人生を上っ面な感じでなぞっているなと言う印象。
今と違って中国の壮大な感じを映画にするのが珍しかったのか?
何しろ35年くらい前の作品。
今とは印象も中国国内の状況も全く違う。
中国の歴史というよりは、映画界の歴史という感じがする。
当時の中国の協力をここまで得られてロケが出来た。
音楽や美術も当時としては凄かったのですよと言う映画界の歴史という印象。
溥儀がいわゆる数奇な運命に翻弄された人であるのは間違いなく、大きな時代の流れ、歴史の変わり目に立ち会った人と言う事実。
ちょっと前まで中国に皇帝が居たことが不思議に思えた。
この後激変していく中国経済など
溥儀が現代の中国を見たらなんと思うのかな──