江小魚 / チェン・チョーユアン
花無缺 / フー・イーティエン
ネトフリ契約しました。
流星花園を見るために。
そしてなぜかはじめに違うもの見てる(笑)
どうしても古装ものが好きなので。
こちらネトフリオリジナルの双子の話。
原作は有名らしくて何度も実写化されたりしてるみたいね。アニメとかもあるのかな?
これ、兄弟ブロマンスじゃないのか? と思った私。
お好きな方はそういう目線で見るのも面白いよ。
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
で、双子なのに似てない。
片方と父はそっくりだけど←同じ俳優さん
なのに肝心の双子が別々の俳優でいいのか。
二卵性双生児的な?と無理やり納得。
あまり期待はしてなかったのに見てみると中々面白いんだなぁこれが。
さすが有名原作。
有りそうで無かった設定。
双子は別々に育ち互いの存在を知らない。
しかも片方は相手の存在を「悪」と教えられ殺せと命じられている。
ここで二人がそっくりならば、出会った瞬間に自分にそっくり!なんかおかしい!と思ってもいいのに、似てないからね(笑)
まぁいいけど。
小さな事件が繰り返し起きて、双子もそれぞれ巻き込まれ、出会ったり別れたり、また出会ったりの繰り返し。
微妙にライバルだったり、因縁を感じたり、友情もなんとなく感じてる。
でも双子だとは分からない流れ。
二人がそれぞれ旅をしながらどちらも違う事件に巻き込まれたりするんだけど、正義を名乗る奴らがいかにも悪人。
命を狙われたりもするけど、ここで面白いのはどちらも相手(悪人)の命は極力取ろうとしない。
弾みとか流れで殺しちゃうこともあるんだけど、相手が悪人でも殺したくないのが本音の二人。
そこは同じなんだよね。
殺しはしたくなぁ〜い!で一致。
そしてお決まりの江湖で正義を名乗る悪人。
最近こういう展開を見ていてちょっと国民性を感じるんだよね。
日本のドラマ、特に時代劇なら勧善懲悪が多いよね。
白黒はっきりしている。
それでも、盗人にも三分の理と言う言葉が日本にはある。
でもって中国ドラマ見てると江湖の話とかには特に多いけどグレーゾーンがやたら多い。
自分は正義!とか言いながら、えーそれ違うよねって人多すぎ。
そして悪人は徹底的に叩きのめせ……的な仕打ち。
必ず殺せ!みたいな。
それって国民性なのか?と最近何度も思う作品に出会う、というか……見ていて思う。
多分違うから珍しさも有り、面白いんだとは思うけどね。
原作とか脚本の流れが大分違うんだろうね。
日本と中国。
江小魚は小賢しいお調子者っぽいキャラで登場。
基本的にそう言うキャラは苦手な私。
けれどこの子は可愛いんだわ。
憎めないキャラというのはこういうのを言うのね。
プライドも高く、自分は強く賢く、世の中を軽々生きていけると思ってた。
でも中盤に何度も命を狙われた挙げ句に花無缺に負けると悟った。
そしてそれこそ捨て身の鉄心蘭に助けられたとき、自分はとんだ身の程知らずだと悟る。
この、自分を知る……って大事よね。
これが最後まで分からないヤツは悪に落ちたりする。
この子は絶望を感じてどん底になり、そこから這い上がろうとする。
それこそが本当の「賢さ」
このキャラは本当に魅力的です。
そしてそれを嫌み無く演じているチェン・チョーユアン素晴らしい役者さん。
彼ははじめて知ったのですが次の作品に出会うのが楽しみです。
↑ と思ったら知ってる人だった。「黄泉がえりの皇妃」の人。
今回のキャラの方が魅力的。
若いときなのかと思ったら同じくらいの時期なんだね。
公開年で見てるので撮影日はわかりませんけど。
片やもう一人の坊ちゃま育ちの花無缺。
訳あって温室育ち。
大事に育てられたけど善意からではない。
悪意を持って大事に育てられた。
すごく可哀想な子。
なのにこの人デカいのよ。188くらいあるよね。
そして無表情、前半はとにかく片割れと同じくプライド高い。そして嫌味なくらい強い。
なので、可哀想な子なのに可哀想に思えなくて……
はじめて世間に出て、可愛い子には旅──じゃないけど、さぁ行こうか!と復讐の旅に出された。
本人気づいてないけどね。
この双子の謎は最終回まで本人たちは知らないんだよね。
最初は出会い頭に仇同士、敵同士、て感じになるけど。
一回目で勝負に出たらドラマにならないから何度も回避する。
仕舞いには仲良くなってしまう。
このドラマはキレイな女性がいっぱい出て来るし、それぞれにヒロインも居る。
なのに中盤で兄弟とは知らないんだけど、とりあえず休戦して仲良くしようね、って決めるシーンがある。
するとなんだか急にブロマンス仕様になる。
ないしょ話したり灯籠流すのは普通はヒロインとやるんじゃ……
しかもお決まりの会話、
「ねぇ何を祈ったの?」
幸せそうです。
そこからも何度もピンチを迎え、最終回までにはやはり兄弟で戦わないといけない。
中々に美しいカメラワークで見応え有ります。
このドラマ、アクションが多くてそれが中々凄いんだよね。
無缺は小魚を殺すことは出来ないので自分がわざと負けると決めていたのに、小魚が倒れてしまいパニック状態に。
小魚のいつもの小賢しい計略なんだけど知らされてないから驚いちゃって自害しようとしちゃうのよ。
可哀想で、可愛い。
完全にロミジュリの世界。
しかし、小魚が死んだふりしたおかげで二人が兄弟だとやっと真相が明かされる。
その時、あっけにとられて動けない無缺に小猿のように喜んで飛びつく小魚が可愛い。
もうここがラストでいいよ──て感じです。
このあとそれぞれのヒロインとあるんだけど、悪役の決着とか。
すべてすっ飛ばしてここがラストで構わなかったわ。
全然ヒロインのこと書いてませんけど、兄弟愛だけで埋め尽くされて満足です(笑)
ヒロインのルートを追うとこれがまた結構なストーリー展開で楽しめますよ。
特に鉄心蘭との関係は、前半彼女が小魚に惚れ込んでて無缺の片思い。
何度も命を救ってるのに彼女の方は小魚の為に何度も命を捨てようとする。
このあたりのすれ違いは楽しめます。
小魚の相手役本命は蘇櫻なんですが、終盤にならないと登場しないという……
なんだか唐突に現れた気がしたんですけど、あまり共感出来ないカップルだった。
前半の敵役、慕容九の方が途中でいい感じだったくらい。
この人は黒蜘蛛とくっついて正解なんですけど。
蘇櫻は「秘密の寵妃」のリャン・ジェイが演じてます。
なんで女性陣が美人で多数出てるのにそっちで萌えないかと言うと、この兄弟さすが双子と言うか本人たちが奥手すぎて自分の気持ちに気付けない唐変木と言うか朴念仁。
鈍すぎて全くだめ。
それに比べると仲良くなっていく互いには素直。
楽しさ嬉しさが満面に出ちゃってる。
だからそっちに萌えてしまう(笑)
兄弟ブロマンスとして好きな方は斜め方向から見てください。
ヒロインよりも今回は悪人達それぞれのことが印象的でした。
二人は別々にいわゆる『悪い人』にそれぞれ育てられたんですよ。
でもその悪い奴らはそれなりの愛情を注いでくれてた気がするの。
そうでなければ二人ともこんなに正義感のある人に育つわけが無いもの。
悪意を持って育てられても大事にはされてた。
環境が違ってもそこんところは同じ境遇だったというのも面白い比較だと思うし、相手がピンチになると何となく『何か』感じてしまうところとか双子ならでは。
男女の恋愛模様よりもそういうところに注目しました。
最初から最後まで悪くて真っ黒なヤツ。
悪そうにみえてそうでも無い人。
人間て面白いなって思いますよ。
ヒロインと女性陣の写真無くてごめんなさい🙏