あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

繁城の殺人 ~大明に蠢く闇~

f:id:almamaxxx:20240922001111j:image

 

バイ・ユーファン

ニン・リー

 

 

原題  繁城之下 (全12話)

 

 

 

 

 

 

ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

f:id:almamaxxx:20240922001131j:image

 

 

 

 

 

 

非常に独特な雰囲気のドラマでした。

浮ついたところがなくて、ミステリーに特化した作品だったかも知れません。

終始シリアスなので、堅苦しいものは苦手、と言う人には厳しいかも知れません。

あとはちょっとわかりにくくて半分くらいまではちんぷんかんぷん。

こういうのが好きな自分でも最初の数話「わからないのでどうしよ」と、ちょっと思ってしまいました。

でも脱落する気は無かったし、後半へ行くほど興味がそそられて5話以降はイッキ見してしまいました。

 

全12話と短いようですが、回によっては60分以上だったり、最終回は1時間45分だったかな?変則的なんです。

内容の濃い作りになっています。

 

 

明時代の設定のようなんですが、町は架空のようです。

 

 

 

 

始まりは捕吏の曲三更@バイ・ユーファンが師匠と仰ぐ冷無疾の死体を見つけたところから。

案山子に見立てられていて、明らかに殺人だった。

f:id:almamaxxx:20240922001216j:image

 

曲三更は父親も過去に失っていて、冷無疾は師匠であり父親代わりでもあった。

 

 

この冷無疾がいい人なのかなと思ったらなんだか怪しい。

話が進むに従って過去にあれやこれややらかしてる。

善人な面と、悪党から搾り取ったり、死んだ後に地下室からとんでもない額のお金が見つかったり、生前何やらかしてたんだ?と見ているこちらも思いました。

曲三更や無疾の娘も唖然としたと思う。

 

この無疾の娘さんも出番は少なく、ヒロインとは呼べないほどだったのですが、頭も良く、とんでもないものが見つかっても冷静。

父親のことも理性的に判断下してた。

とても普通の娘には見えないほど。

彼女を掘り下げるほどドラマの話数がなかったので、今回はラブも余計な出番も無しです。

ちょっと残念。

別にラブは必要ないけど、この子を掘り下げて欲しかった……謎キャラ。

 

 

 

殺人事件はその後連続殺人事件となり、被害者の共通点は20年ほど前の陸家の火災事件に繋がることが判明。

この事件でも多くの人が死んでいた。

しかも三更の父親が死んだのもこの事件の晩だった。

 

 

 

過去の陸家の登場人物と現在の事件に関係する人物で、とにかく登場人物が多い。

場面も過去と現在を往き来してるので人物の把握は必要です。

話数短くても内容が濃いので、セリフとか逃さないように止めてみたり戻ったりして確認したりしました。

 

なんでみんなそんなに悪人なんだ?と言いたくなる。

 

事件ものだしシリーズ化出来るんじゃないの?と思いながら見ていたんですけど、最後まで見てみると、大部分の人が死んじゃってる。

 

 

探偵仲間の↓この人達は無事だったのだけれど。

f:id:almamaxxx:20240922001241j:image

 

 

 

 

印象に残る栄典史@ニン・リー

朝廷の勢力争いなのか、科挙の不正の汚名を着せられ指を三本失い、足も不自由に。

親友も巻き込まれて自殺してしまい、ちょっとおかしくなったのかも。

拷問好きになってしまったようです←もちろん拷問する側

 

 

妓楼で詩をねだられて書こうとするのですが、右手は指が2本しか無いので筆を持てなくて書けない。

現在は左手で普段は書いているようなんですが、それはあくまで事務処理のためのようです。

左でも書けますが、これは自分の字ではないと呟いて右手で書こうとするのですが、親指と人差し指しか無いのです。

右手で書いていたときは素晴らしかったのでしょうね。

 

筆を落としてしまい怒りに震えたあと、急に思いついたように親指に墨を付けて書き始めました。

その字に満足を得たのか微かに笑うのです。

それを見て非常に複雑な気持ちになって泣けてきてしまいました。

 

 

 

 

そして子役かなぁ。

少年を演じたこの二人は重要な役割を担っていました。

大人になってからも登場するので注目です←重大なネタバレ

 

 

ドラマの感想を書いているときに度々話題にする、善人とか悪人の境界線。

今回も、一言では言い表すことができません。

黒か白かすらなくグレーゾーンばかり。

白っぽいのか黒っぽいのか微妙な人もたくさん居ました。

人間は感情の生き物ですから、その感情の揺れひとつで黒にも白にもなります。

誰もが持っている危うさ、狡さ、奥底に抱えている本性のようなもの。

クライムサスペンスが大好きですから、人間の心理やサイコな部分を描いているものは大好きです。

 

好きですけど、今回はたくさんの登場人物の「黒い部分」をこれでもかと見せられた気分。

短いながらも重い……ですかね。

 

 

男ばかりですけどブロマンスではないです。

でも探偵仲間は面白いと思えるので、続編があってもいいかなぁと思いました。

↓この三人にはまた会いたいと思う。



 

 

 

 

 

 


www.youtube.com