あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

長月輝伝~愛と救世の輪廻~ その3

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レオ・ロー

バイ・ルー

ドン・ウェイ

 

 

原題  長月燼明 (全40話)

 

 

 

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ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

人間の世界での終わりには戰で周りにいた人たちが皆死んでいく。

澹台燼は葉夕霧を死なせないためにあの手この手を尽くすけど、結果的には人間界での彼女は死ぬ。

その時に彼女は澹台燼の中の邪骨を自分の仙骨と交換して死ぬ。

 

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ここでちょっと見ものなのは、葉夕霧を亡くした澹台燼が気が狂ったように彼女を求め続けるシーンです。

彼女は死んでない、死んでるなら自分も一緒に死にたい、彼女を生き返らせたい。

愛する人を失った人が辿る道をこれでもかと演じる澹台燼=レオ・ローをご堪能ください。

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その後も自殺しようとして叶わず、いわゆる三途の川←中国ドラマでは忘川河と言うんでしたっけ

そこで400年も彼女の魂を探すという純情ぶり。

これがあの感情の無かった澹台燼とは思えません。

後半は恋愛もののヒロイン顔負けの一途さで葉夕霧への愛に尽くし抜いてます。

 

 

その後、葉夕霧は一番最初から500年後の元の所に帰っており、澹台燼も身体がボロボロになったところを仙門の師父に救われ同じ場所に行き着くのですが、ここからまだ10話程あるので、仙門同士のあるある正義と悪の権化ごっこが続き、最終的に行き着く所に行き着くわけです。

 

ストーリーに目新しさはありません。

正義と悪の話は語り尽くされて、白と黒では分けられない、グレーゾーンがほとんどだといういつもの話です←陳情令見た方はまたアレ(正義と悪)です

悪と1回決めつけられたらずっと悪だと断定されるわけです。

冤罪とか関係無し。

 

 

 

作品としては衣装、セット、CGが美しく、お金もかけてるんだろうなぁと思えます。

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前の記事でもちょっと語りましたが、恋物語というよりも「澹台燼」の成長物語?育成物語の方があってるかなぁ。

ゲームとかで、この子が悪い子にならないように愛情持って育ててね、という方がわかりやすそうです。

元々空っぽ、魔神の「器」となるために生まれてきた彼が、疎まれて愛情の代わりにいじめ抜かれて生きてきた。

「器」だから中身空っぽ。

何も感じない。

 

未来から来た葉夕霧がそれを見て、彼を殺しに来たのに同情してしまい、愛を注げばどうにかなるんじゃ?と仕向けたら彼は愛を覚えた。

そのために傷つき、憎み、妬み、けれどもそれさえ知らなかった過去に比べればよほど人間らしい。

優しさや哀れみ許しや寛容さえも知ってゆくのがむしろ感動です。

 

 

いつだったか、レオ・ローのドラマ感想の中でブログ主は彼の代表作に未だ出会ってないと愚痴ったのですが、今回の澹台燼は見事に彼の代表作のひとつになったのではないでしょうか。

ちょっと厚化粧のビジュアルはいただけないのですが、キャラクターが素晴らしいです。

先ほど述べたように澹台燼の生き様を追っていくと彼の内面の成長に感動します。

最後は滅ぶしか道はなかったと納得できますし、それさえも彼が成長して確固たる信念のもとに自分を曲げなかった結果です。

「魔」と呼ばれ続けながら、最後は「神」にも等しい行いでした。

 

作品にと言うよりは「澹台燼」に拍手を贈りたくなりました。

──という事は、彼の立派な代表作だと思えます。

そういう意味で、個人的に大変満足しています。

 

 

見終わったあと、あまり恋愛ドラマを見た印象にならなかったのですよ。

このカップル三回も結婚式やってるのに……苦難の道だったからか、あまり感じなかった。

 

 

最初の葉府での生活が唯一夫婦らしい感じがしました。

それ以降は戦いばかりで、戦闘シーンばかりが印象に残りました。

撮影大変そうだなと余計なことが浮かびます。

 

 

今この時点(2025年1月)でU-NEXTの独占配信なのでそれ以外は見られないかと思いますが、そのうち順次配信などありましたらぜひ見ていただきたいと思います。

 

 

 

美しい澹台燼をご堪能ください。

 

 



 

 

 


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