バイ・ユー
チュー・イーロン
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
原作についても触れていますのでそちらもご了承ください
すべてのネタバレOKな人のみどうぞ
以下、ここからはほぼ原作のエピソードです。
中盤以降はあまりクロスするところもなく、趙雲瀾の家族の設定もだいぶ違いますね。
原作では彼の母親も生きていて普通の主婦です。
趙雲瀾が沈巍を連れて帰り
「僕の嫁さん」と宣言します。
母親は戸惑い、それに関しては触れないようにする様子があり、趙雲瀾の方も決意は変わらないと宣言して沈巍の大学の近くに家を手に入れて、彼を案内します。
この時に趙雲瀾は沈巍に黙って引越ししてしまおうと企み、彼の家でこっそり荷造りしようとします。
彼のプライベートを暴きたくて、崑崙錠という取っ手もない扉を開けてこっそり中を覗くとそこには一面に自分が──
最初の崑崙である自分。
その後生まれ変わった数々の自分。
趙雲瀾は魂論山の神木まで旅をして過去の自分たちを見ます。
1万年前に神たち、人間、鬼王としての沈巍と何があったか……
崑崙山の神木から戻った趙雲瀾は体調があまり思わしくなく沈巍が煎じ薬を飲ませていたのですが、ある時目覚めた趙雲瀾は隣に沈巍が居なくて起き出して探します。
薬を煎じていた沈巍を見つけて唖然とします。
彼の心臓のあたりが血で汚れている。
傷跡は既に消えていましたが、彼は心臓から血を取って趙雲瀾に飲ませていたのです。
ドラマでは手首切ってました。
ドラマは色々と説明不足でちょっとわからないシーンがあちこちにありました。
このシーンも正直よくわからなかったのですが、原作の方が衝撃度が高かったです。
出会った太古の時から、鬼王である沈巍が崑崙の側にいると彼が穢れて精気が衰えいずれ命も尽きると──
更に大昔、心臓の奥の血を取り鎮魂灯の芯にしたために、三魂七魄が不安定なためのようです。
崑崙は左肩の魂火を鬼王にあげています←沈巍が付けているペンダント
これもドラマではよくわからなかったことのひとつ。
沈巍が夜王に倒された時に転がったペンダントトップですが、ドラマだけ見た時は形見が転がってきたとしか思わなかった。
沈巍との真実を知らされた趙雲瀾は逃げ場を失ったように感じます。
どんな事が起きても手放せない、手放さないと誓っていた沈巍との関係。
ところが二人が一緒にいるということは、自分が死ぬか、沈巍を文字通り傷つけるか、どちらかということです。
こういう場合は"立ち尽くす"とか"一歩も動けない"という表現なのでしょうね。
過去からの過酷な運命を趙雲瀾は知って、沈巍とせめて今生は側にいて幸せになりたい──人間としての趙雲瀾は間違いなくそう思ったでしょう。
しかし現実は自分のせいで沈巍は自分の心臓に刃を突き立て血を抜いていたんです。
しかもそうしなければ沈巍のせいで自分は死ぬという。
こんなことを聞いてしまったらどうしたらいいのでしょう。
しかもこの少し前に二人は結ばれたばかりなんですよ。
男でも女でも押し倒したことしかなかった趙雲瀾が押し倒されちゃったんですけどね(笑)
このあとどうしたらいいのかわからない趙雲瀾が仕事場で仲間に八つ当たりしてしまってふて寝するんですが、起きてみれば自分は慌てて飛び出してきたので、素足だしサンダルだし酷い有様。
ところが着替えが一式届けられていました。
寝ている間にちゃんと沈巍が届けてくれて伝言が──
"自分は自分の所へ戻るから安心して家に帰ってください"というもの。
沈巍の帰るところ、それは"家"ではなくて暗闇で孤独な"斬魂使"が帰るところなのです。
暗澹たる気分になる趙雲瀾──
まあこのあと当然仲直りはするんですけどね。
さて一方独自路線で進むドラマの方なんですけど──
ドラマの終盤に過去編が出てきますけど、これもオリジナルですね。
どこから違う?というよりも、ほぼ全部違うという方が正しい。
オリジナルの事件にオリジナルの人物。
これは原作とドラマは別物だし、別々に評価すべきだと思います。
ドラマの二人が良すぎて、原作と違う展開にもかかわらず気持ちが鷲掴みにされますよ。
後半へ行く程チュー・イーロンが美しくなっていって、バイ・ユーが趙雲瀾そのものに見えてしまって、この二人の演技力なんでしょうね。
このシーンとか、オリジナル展開に拍手を送りまくなります。
よくぞこのシーンを撮った!みたいな(笑)
次回原作のハッピーエンドについて。
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