ルオ・ジン
リー・イートン
ジェン・イェチョン
原題 鶴唳華亭
31話〜46話全57話)
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
陛下を見ては後で泣くことになるんだろうなと思い、皇太子を見ればその根性たたき直したいと父親目線になってしまう(笑)
その他悪い女とか息子たちとかはどうでもいい。
最後は成敗されるんだから、終盤の逆転勝ち待ちですもの。
あんたらが笑ってられるのは今のうち……フフフとこちらも悪魔の笑いになってしまう。
こんな思いにさせられるドラマもそうはないよねと思いながら、これはこれで貴重だし面白いと思い始めた。
相手の正体さえわからない皇太子の(アホな)恋の他に父子の確執。
はじめからこれがメインで続いてきたけど、中盤からこれに戦と皇帝の過去への拘りが加わってくる。
つまりは皇帝が皇帝になれたのは皇太子の母(皇后=故人)の実家である顧家の力があってこそ。
だから早々に皇太子も決まっていたと思える。
皇后の子供(嫡男)であったとしても母親はとっくに居ない。
皇帝には虐げられてもその地位が変わらないのは母の実家が未だ健在だから。
それ故にまた皇帝は皇太子が煙ったいと思ってる一因でもある。
皇太子の後ろに重臣やら顧家やらいろんなものが見えて、皇太子がいつか自分に襲いかかってくるとでも思えるのかも。
『皇帝』とはどんな史実やドラマでもいつでも『孤独』な人。
『孤高』でなければ皇帝は務まらないんだよねきっと。
だからこそ『情』に流される人は駄目だと思う。
ただ強くなければ孤高は貫けないからそこに『疑心』が生じる。
それに振り回されるとこの皇帝みたいにむやみに息子を恐れることになる。
バックがそもそも怖いのに息子が強くなってきたら更に怖い(笑)
今回のドラマは戦のシーンよりも朝廷……皇帝の家族の方が面白いとおもってしまって、戦のシーンになると早く皇宮に話が戻ってほしいと思ってしまうほど。
人間の感情の標本、博物館みたいになってるよ。
皇太子の周りの人間模様が、人間というものの『縮図』のようです。
あらゆる感情が皇宮の人間関係に渦巻いてる。
後宮と朝廷にはありがちだけど、父子の関係にも陰謀有りです。
孝と忠と言う言葉が何度も出て来ます。
親子の前に皇帝と臣下だと。
忠はともかく孝は伯父に向かってるのは皇帝の自業自得。
複雑な思いから皇太子を受け入れられてないから愛情が他へ行ってしまうのは仕方ないこと。
皇帝の捻じ曲がった想いが息子の方に鏡のように、皇太子の方にも同じようになっているのが同然とも思うし興味深くもある。
高貴な家柄にはありがちな家族といえども親が子を育てない。
親子の間が遠いから愛情も薄くなる。
次男以下は家族が育てることも多くて長男よりも近いのもあるあるな話。
今回の場合は兄が庶子だったために弟の皇太子が遠ざけられることに。
ヨーロッパあたりの国とは違うのはそこに儒教とかが有るから親に恩が無いとは思えないのが不幸なのかなと想像してます。
冷遇されたなら子供の方も親にもそれなりの感情しか無さそうだけれど、儒教の教えって強い立場を押し付ける結果になりかねないと常々思ってる。
敬う気持ちは押し付けであってはならないでしょう?
そんな親は捨ててしまえと私などは思ってしまう。
親は無くとも子は育つ──とおもうのだけれど。
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