あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

アニメ 天官賜福 その1

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ネタバレ&BL注意

原作がBL小説です

そのような表現もOKな方のみ閲覧してください

大いにネタバレも含みますのてご了承を

 

 

 

 

 

 

天官賜福は記事を書いてなかったんだよね。

一回目と二回目に見たときはまだこのブログを開設してなくて、だから書いてない。

 

簡単に言いますと、天界に三回も昇っている太子さまと彼に助けられたことがある最強鬼の長い果ての物語。

 

いつものことながら、アニメの1シーズンは序章でありまして、本篇に届いてないレベル。

二人は登場しますけど、なんだかよくわからないわぁと言うのが一回目に見た感想でした。

 

謝憐=通称"太子さま"

 

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中国ファンタジーあるあるの天界、神仙たちが多く登場するお話です。

 

ちょっと前のドラマ記事でもぼやいたのですが、中国の人たち神様に何か思うところがあるのか?

やたら神たちは怠惰で悪人が多いです。

この話でも正直で無欲、弱いものの味方の太子は苛められ役。

正直者はバカを見るの典型です。

 

神は悪意があるものが多いし、俗には興味ないって言いながら、人間より俗っぽく、私欲まみれの神が多すぎて笑えます。

どのドラマでもそんな感じで、この話でもそんな感じです。

 

あんまり思想的な話をしちゃいけないけど、お国柄あまり神を神聖視して崇めちゃいけないからなのかもなぁ。

 

 

そんななので太子は3度も登仙したなら凄いことだと思うのに、また来たのかよ的な冷たい目で見られてます。

追放されても登ってくるってそれはなぜかと考えないのか?

 

 

 

中国ドラマの神さまたちはいつも差別的。

なのに日本なんかよりも何でこんなに登場率高いのか(笑)

都合よく使ってるとしか思えない←しかも悪役

 

 

また話が逸れちゃいましたけど、天界には居づらい面もある。

弁償すると言う訳のわからない俗世的な罰もあるのでお仕事のために下界に降りてくる太子。

お助け要員に二人寄越された。

南風と扶揺。

 


しかし仲の悪い二人。

 

 

 

人間のお悩み解決がお仕事なので、ある意味事件解決ものになっている。

 

 

鬼花婿事件

花嫁が掠われて殺されるという事件。

実際は犯人は花婿じゃなくて女の恨みというあるあるな事件だったのだが。

この話のキモは事件じゃなくて、太子の女装、花嫁姿と三郎との再会?だろう。

 

原作小説の表紙絵なのですが、非常に象徴的かつ美しい

 

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アニメはさわりだし、原作も全部読んだわけではないので太子と三郎がこの時何回目の巡り合わせなのかはよくわからない。

 

でも色々インパクトあり。

 

太子の登場もしかり、三郎との再会も同じく。

 

 

 

最初にこの序盤で明かされた太子のあれこれに関する感想。

 

最初に三郎と出会ったのは回想シーンから想像するに人間の太子時代の祭礼で城壁から落ちた三郎を助けたときだよね。

この華麗なシーンが何度も繰り返し現れるのが象徴的。

 

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この時の太子もまだ少年で理想とか希望とか溢れていて、まだ世の中の汚れとか悪意とかわかってないんだろうね。

 

これがきっかけだったのか飛昇して武神に。

その後、神は人間界にかかわってはいけないのに自分の国の不幸を見てられずに関わって下界に追放。

 

この件(くだり)の説明聞く度にこの人が神でなく将来下界で皇子から皇帝になったとしても不幸を招いたんじゃないかと想像する。

このアニメだけでなく、ドラマなど見ていて思うのはやはり皇帝など人の上に立つ人は優しいだけじゃ務まらないと思うんだよね。

まさに"清水に魚棲まず"

清濁併せ持つ、または使い分けなくては皇帝など務まらないし、理想だけで上手くはいかないと思うのです。

人の命が等しく重いのは当然のこと。

けれど一人の命を救うために百人を殺してしまったらどうだろう?

その判断は難しく、優しさでは救えない気がする。

国を治めるには人の非難を受け止め冷静に、時には冷徹に判断できる強さが必要だと思う。

しかしその強さを振り回せばまた不幸に……と、本当に上に立つ人間は大変だ。

かくして名君は少ないんだろうなぁ。

歴史が答えを出すのは先だしね。

 

 

当時の太子はまだ子供だったともいえるし、世の中知らんのねとも思った。

おそらく今後その後の太子の波乱の人生が語られるとは思うけど、現在の太子を見る限りその後に色々経験したんだろうと思う。

つまりは色々知ってからの"正義"が大事だと思うのよね。

 

人の心の闇、影、悪、弱さ……それとは対比する強さ、正義の心、希望。

それらを描くのはとても上手い墨香銅臭先生。

そして墨香銅臭先生も好きだという木原音瀬先生もこのあたりの表現がお上手で、作風がとても似てらっしゃると思う。

人の奥底に潜むもの、綺麗事では済まされない性(サガ)のようなもの。

私はこのお二人の描く人の心の在り方が非常に好き。

通り一遍の白と黒では描ききれない、人は一括りでは言えない心をみんな持っていると思う。

聖人君子なんてただの着ぐるみだと思う。

 

誰にも表と裏、善と悪。

両方あるに決まってる。

生まれたときから真っ黒な人なんかいないし、死ぬまで真っ白の人なんて居るはずが無い。

 

 

私が楽しみなのは太子がどんな生き方をしてきたか。

血雨探花・花城である三郎がそんな太子をどう見守ってきたのか。

その辺りのエピソードを楽しみにしてます←主に原作で

 

アニメはまだまだはじまったばかり。

二期は放送してるけど三期は不明なわけだし。

とりあえずは原作だけでも無事に刊行してほしい。

すでに三巻が延期だし。

天官賜福は大丈夫とは思っているけど全巻手にするまでは安心できない(笑)

 

もちろんアニメも続いてほしいんだけど、日本のものじゃないからなぁ。

あちらのBL規制とブロマンスは心配が尽きない。

 

 

アニメの続きも制作されますように……

 

 

続く

 

 

 

 

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