ワンイェン・ルオロン
ジュアン・ダーフェイ
ちょっと変わったドラマなんですよ。
現代物と古装ものミックス。
ミックスだとだいたいが、時空飛ばされたとか、ゲームの世界に入ったとか言うのが王道設定なんですけど……
このドラマの設定はずっと現代なんです。
そこに時代劇が入り込んでくると言う設定的にはよくわからん系……
まずはヒーローの方の事情。
若いけどCEOなんです。
彼は自動車事故に遭い、そこから変な妄想が始まる。
自分は古装時代の王様。
そこで会社の役員や側近が彼の治療のために話を合わせることに。
時代劇の撮影所を借り切って彼はそこに住んでエキストラやらもう時代劇の世界そのもの。
彼女は心療内科のセラピストみたいな仕事をしていて彼の治療にあたる。
初めて出会ったときはこんな感じ。
自家用車の中で古装の扮装。
隣に座った彼女を見て、
「なんで庶民が隣に座るのだ!」と……これが出会い。
なんなの?この人!と思うヒロイン。
時代劇の撮影!?
この人イケメンだから役者に違いないわ……
確かに役者ですけど……とツッコんでしまったわ(笑)
この彼の方はなんだか裏がありそうだなぁと初っ端から思った。
役員とか、会社の面々も胡散臭い。
朝廷ものと会社の派閥争いは基本同じものだもんなぁ。
事故も推して知るべし。
事故を仕掛けられた彼の策略だろうと思っては見ていたんですけど──
彼女にも事情がある。
ヒロインの悩みは夢に出てくる物語。
それがなぜか時代劇。
ずっと見続けていて意味が分からない。
意味が分からず悩まされている。
この謎を解きたいと長年思っている。
彼女の夢はこんな感じ。
当然夢の主役二人も同じ二人。
彼の治療で再会、彼に話を合わせるようにドラマを演じるように過ごす二人。
彼の方はどうも思惑があるようにしか見えないけど、彼女は夢と状況が似てきて困惑。
違う事情を抱えながら、撮影所で過ごす二人。
──と言うのが前半の流れ。
ほぼ時代劇のような流れです。
後半は現代劇に戻って恋愛のゴタゴタ&会社の争い。
こっちは要らないと思うんだけどなー
彼女の夢の謎も解け、当然ハッピーエンドなんだけど後半はむしろつまらなかった。
私としては彼女の夢に出てくる古装劇をそのままやってくれた方が面白かったのに。
夢の方が面白そうだった。
そして私の好きな脇カプ。
今回はヒーローの親友で秘書とヒロインの同僚。
この2人はラブコメ風味で面白かった。
謎なのはヒロイン親友とヒロイン弟のカップル。
この2人の話要るの?
まるで意味が無い。
この2人出て無くても問題ない2人なのに脇カプになる意味も分からない。
この2人のエピソードはほぼ飛ばしてみてた。
本筋にまるで関係ないのだもの。
よくわからないキャラだった。
後半の現代に戻って彼女が嘘つかれてたとヒーローを非難して避けてるあれこれはあり得ないと思った。
彼女薄々気づいてたじゃない。
彼の事情は彼の命も狙われてた深刻なもの。
それなのに彼を責めるのはあり得ないと思う。
彼女の気持ちの方が理不尽だわ。
自分勝手な女にしか見えなくなるからこういう設定はやめてほしい←ほぼこういう設定が後半に現れる恋愛ドラマ。
見ているこっちが納得できないもの。
主演のワンイェン・ルオロン。
見たことある人だと思ったら「ロマンスの方程式」に出てたバトミントンの人だ!
同じ年に作品が出たらしいけどあちらは学生の役だったせいか子供っぽかった。
こちらは大分大人の男。
ただし前半(時代劇部分)はなんだか子供みたいだったけど。
お名前が珍しいらしい。
四文字はあまりないものね。
こちらも素敵だったけど、ヒーロー叔父。
年の近い叔父役。
しかし残念ながらヒロインに片思いで終了。
よくヒロイン振り向かせようとブラックになる奴が居るけど、この叔父様はいい人だった。
短いドラマだし、箸休め的に見るのはお勧めです。
時代劇と現代劇が楽しめます。
しかも時代劇はシリアスな夢の部分と撮影所のコミカルなものの2本立て。
トリプルで楽しめます。