
ヤン・ミー
ゴン・ジュン
原題 狐妖小紅娘 月紅篇 (全36話)
前回の記事はこちら↓
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
メインカプは人と妖のカプですが、他にもいました。
御妖国の姫(人間)とその護衛(妖)

御妖国では人間が支配して妖かしを奴隷にしている国でした。
姫の布泰は護衛で妖かしの石寬を愛していて、縁結びに塗山にやってきました。
布泰は人と妖という違う人種でも一生愛すると誓い、石寬は自分は何があっても一生布泰を守るので彼女の望みが叶いますようにと祈る。
妖かしを奴隷にするにあたって母符というものがあり、これで奴隷として縛っている。
石姫はこれを狙って王を殺し、この国の妖かしを自分の自由にしようとしていました。
紅紅や月初の協力で石姫を退け、布泰は疑問に思っていた奴隷制度をなくし妖かしを解放しました。
石寬ともこれから幸せに……と思っていた矢先、石姫の手下である過過が布泰を殺してしまいます。

犯人の過過↓

残された石寬が妖皇となり国の名を北山と改めて彼が治めることになりました。

この一連の事件を通しても紅紅と月初の間には複雑な思いが何度もありました。
感情に鈍い紅紅は子供の頃から育ててきた月初に対する思いがなんであるのかよくわかりません。
育ててきたから、仲間だから大事に思ってるだけだと思っています。
一方、月初は子供の頃の反発心から大人になっていく過程で、師匠でもある紅紅に複雑な思いを抱いています。
それが大事な人に対する愛情だと気がつくのは月初の方が早かったようで、気がついてからは紅紅のためにあれもこれも尽くします。

命を救われ育ててもらった恩の他に、大切な人として彼女を守りたい。
守るためにはどうすればいいかと考え、悩む姿は、愛情を押し付けるのではなくて、愛する人を大切に守るための苦悩や成長が見えます。
よくある恋愛ものの身勝手な自分を見てほしい!という愛の押しつけではなくて、愛とは自分を二の次にして相手を大切に思うことだという、非常に当たり前な自己犠牲とも思える愛情を見せる月初がとても好ましいです。
しかしそれゆえに突っ走り、本当に自分を顧みることなく危ない目にあったり怪我が多く、紅紅を心配させます。
彼女は彼女でそんな初月を叱りながらも、だんだんと彼を見る目が変わっていきます。
もしかしたら彼女は気がついてなかっただけで、以前から初月が好きだったのかもしれません。
とにかく紅紅は無表情で無口。
自分の感情にも無頓着なので、本人も周りも見ているこちらもわかりにくいです(笑)

初月は東方洛という男が紅紅によって大切に安置されていることを知ります。
その霊元を守っている紅紅のために、ヤキモチや失望を覚えながらも初月はその霊元のために自分の寿命を10年削ったり、自分の体内に納めて守ったりもする。
紅紅が好きな男では?と疑心暗鬼になりながらも、その男の命は紅紅のためにも守ろうとする。

他にも自分の文字通り心血を注いで紅紅を守ったりもする。
毎回紅紅を怒らせる初月の無茶な行動は全てが紅紅のためであり、さすがの紅紅もそれには気がつく。
周りから人間との恋愛を反対されてきた紅紅だけれど、ここへ来て"それが何!"と開き直りもあって初月の気持ちを受け入れようと言う気持ちにもなってきた。
しかし、話の流れはそう簡単ではない(笑)
石姫を抑えるために、紅紅は自分の情種を捧げる。
彼女はこのことで愛する人(初月)の全てを忘れてしまうことになる。
このことを知らない初月は、彼女との将来のために塗山を出て人間界で妖かしとの橋渡しをして両族の平和を守ろうと決意する。
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