あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

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『雑記ブログ』にて記事にしています

大唐狄公案(だいとうてきこうあん) 神探、王朝の謎を斬る その5

 

 

ジョウ・イーウェイ(周一囲)

ワン・リークン(王麗坤)

 

原題  大唐狄公案 (全32話)

 

 

 

 

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このドラマは、犯罪と法というのがひとつのテーマになっています。

懐英は大唐の法を正しく、どんなに遠い地域でも「唐」という国ならば守ってもらい、根づかせたいと思っている。

しかし現代のような法治国家でさえ「法の抜け穴」というものは存在するし、不公平感は存在します。

例えば殺人ひとつ取っても悪意の元に人を殺したのと、誤ってはずみで殺してしまったもの、追い詰められて思い余って殺したもの、事故によるもの。

状況や理由で罪は違うと思うものの、殺人は殺人。

また悪意があっても例えば今の日本ならひとり殺しただけでは死刑にはなりにくいなど、不公平感はあると思います。

現代でもこうなのだから、ドラマの時代ならなおのこと。

法を守るよりも自分で手っ取り早く報復をした方が早いと言うのもあるでしょう。

それでもあくまでも法を守る番人であり、それを正しく導きたいというキャラの姿勢は評価します。

 

 

 

 

 

けれどもこれがノンフィクションではないのなら、ちょっと作りが手ぬるい感じはします。

なんというか、勧善懲悪ではなくとも、見てるこちらにわかりやすくスッキリ感を与えた方が、狄仁傑のスーパーぶりが伝わってくると思います。

反面、自分の兄は自分の手で殺してしまうとか矛盾してる。

今回のドラマがイマイチ不評っぽい感じなのはその辺がとても温い感じがするんですよね。

それともスーパーヒーローではなくて、もっと"鈍臭い"ところもある「人間的」な彼を描きたかったのか?

自分などは原作読んでないし(サンプル読みで今回チラ見しましたけど)過去のドラマを見てないしで、"狄仁傑"を知らないのでそれほど違和感はないのですが、ネットなどで検索して出てくる「狄仁傑」という人物はもっとスーパーなイメージは感じてました。

歴史上でもあの武則天が頼りにしていた「宰相」だというだけで、すごい人だったんだろうなぁと思うし、その人と今回の懐英は結びつかない気もする。

ドラマとしてはもっとヒーロー感出した方が面白いしウケもいい気がするけど、それらは過去ドラマで知り尽くされてるから新しい人物像で描きたかったと言われればそれも納得する。

本当の所は分かりませんけど。

今回の脚本は外国人が担当したともありましたが、その辺も影響があるのかな?

正直言うと、人物像を知らなかったとしてもちょっと歯切れの悪いドラマだなとは思いました。

「唐朝詭事録」の無名の方が興味深いくらい。

やはり今回の主役はちょっと弱い感じはします。

なんでこんな人物像にしたのかは理解しがたい。

 

 

 

 

作品自体も最後に申し訳程度に予告のように見せてましたけど、もしかしたら長くなりすぎたので二部にしたのか?

今回中途半端に32話とかなのはその影響なのかもしれません。

撮影したけども40話に収まりきらなかったからというのが正しそう。

何だか回収してない部分も多いし、当然ながら朝廷部分(武則天)も放りっぱなし。

見てるこちらも、中途半端に置きざり──

良くないですよね、あちらは時々こう言うのがあって、ちゃんと作品を届けるって姿勢を疑います。

 

タイトルぶち上げてなかったら地味な事件ものとしてそれなりの評価は取れた気がしますけど、見る前から期待を抱かせるタイトルつけておいて、中途半端で「え?なにコレ?」って感想しか出てこないのではダメだと思います。

 

 

 

 

チャン・ルオユンが出てきた回の事件も何だか「刁小官」て人物がとても面白いキャラだったのに、掘り下げないうちに死亡しちゃったし、彼を生かして最後まで引っ張れば面白かったのでは?とか思っちゃうんですけどね。

 

とにかくピリオド打ってますけど、終わってないですから(笑)

続きはあるみたいですよ。

 

 

一応↓

(完)

 

 

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