ジュー・ジンイー
リウ・シュエイー
原題 花間令(全32話)
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ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
采薇は自分の死体が見つからなくて、あの手この手で探すのですが、そのことがまた潘樾の疑惑を呼ぶ。
見つけたのは以前、自分が死んだらあそこに墓を作ってほしいと言ってた場所。
彼女は自分が言った些細なことを覚えていたんだと驚愕します。
でも冷静になって考えると怖いよ。
墓作らないで死体安置してるんだから。
死因を調べる目的もあったかもだけど……いや違うな、自分だけで愛でてるんだから潘樾はちょっと怖いやつだ(笑)
そして頭に細い針が埋まっていることを発見。
そこから犯人にたどり着いたんだけど……
あるあるの実行犯は自害して肝心の黒幕はわかりませんて感じ。
ただ実行犯が居たことで、采薇の疑念は払拭。
潘樾の方もそこへの経緯(いきさつ)から采薇への疑惑は無くなる。
ここからラブが始まりますけど、まだ上官芷の中身が采薇だと知らぬわけだし、巷では潘樾は郡主と婚約してると噂が流れてる。
采薇は妻をなくしたのにもう次の女?と怒ってるわけです。
四大宗族のひとつ銀雨楼の少主卓瀾江@リー・ゴーヤン
彼は采薇と友人だった。
阿江と呼んでいた彼が銀雨楼の少主とは知らなかった采薇も再会してびっくり。
そして采薇が死んだと聞いて、好きだったと自覚した阿江は悲しむが上官芷の姿の采薇を見てその会話からすぐに采薇と気がつく。
それから度々求婚するのだけれど、あなたは友達と言われてしまう。
それでも彼は采薇にとっては救世主。
色々助けてくれる。
もう一人の友人。
采薇の親友、白小笙@ウー・ジアイー
彼女も姉と慕う親友の采薇のためにあれこれと動き回る。
不思議な二股の傷で殺される事件が発生。
調べてみると祭りの頃に毎年殺されている。
四大宗族の濟善堂に絡む案件として調査。
また阿江の方は金水幇と関係してる事件で襲われること数回。
金水幇は数年前に銀雨楼を襲って阿江の父親を殺したとされる組織で、彼は復讐もしていた。
しかしこの時の事件で過去映像が流れたら、この父親って現在黒幕っぽくあれこれ指図してる車椅子の男じゃん(笑)
──という事は阿江は父親が被害者で殺されたと思っているけれど、違うということね。
悲しんでる阿江が可哀想。
彼は失恋してるし。
小笙が阿江のことを好きになってるみたいだから支えになるといいね。
一方濟善堂の顧雍は怪しすぎたキャラだからなんかやらかしてるとは思ってた。
ここで重要キャラなのが氷売の娘。
幼い妹を連れて父親が死んだあと氷売りをしてるんだけど、この父親は過去の事件の被害者でしかも子供を虐待してる男だった。
調べてみたら殺されてる人間はみんなろくでもないやつばかりだった。
要するに犯人は弱者に暴力を振るう人間を殺して回ってるということ。
それがどうも顧雍の息子らしいと突き止める。
顧雍は息子を自分の思い通りにするために監禁して虐待していたらしい。
しかも──
更に……氷売の娘がこの息子だったのだ。
つまりは顧雍は跡取りの息子が欲しかったのに娘しか生まれなかったので、その子に男のふりをさせた。
自分の思い通りの息子を演じさせるために酷いことをして、年頃になって女で居たいと言う娘に暴力で言うことをきかせていた。
彼女はそこを逃げ出し、更に氷売の男の元で虐待されていた少女を助けたのだった。
真相が明かされても誰も救われなくて、顧雍は全く反省の色もなく、自分の妻を脅しに使って娘をまだ脅す。
母親は自害してしまい、娘は父親を殺すために相打ちで死亡。
父親は助かったんだけどね。
その後、黒幕に殺されました。
残された少女は保護してくれていた姉を失いひとりぼっちに。
いったいどこに救いがあるんだろうと思わせる展開です。
人間とは複雑で不思議な生き物だと思います。
社会というものを形成して法で管理しているものの勧善懲悪なら単純で簡単。
それなのに犯罪というものは一筋縄ではいかない。
被害者が必ずしも善人ではないし、加害者が悪人とも限らない。
そしてひとりの人間を善悪どちらかで判断することも難しい。
ひとりの人間の中には善も悪も存在する。
クズな人間も確かに存在するしね。
犯罪者を追うことは人間の哀しさを見ることになるんだなとつくづく思いました。
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