あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

それでも僕らは~チャオ家の軌跡~ その1

バイ・ユー

ジャン・ワンイー

マオ・シャオトン

ラレイナ・ソン

ジョウ・イーラン

 

 

 

原題  喬家的兒女 

 

1話〜12話(全36話)

 

 

 

 

 

 

ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 

 

 

先日「家族の名において」を見たばかりなのですが、こちらの作品も日本語字幕で公開されたようなので見ることに。

いま、完結を待っている作品が10作品くらいあるんですよ。

その待ちの間に見るものがなくなってしまって、先日は「両不義」の一挙放送があったので二回目を見てしまいました。

ショートドラマとかもいくつか見て脱落と完走を繰り返し、普段あまり見ない現代ものをあちこち見ている状態です。

評価の高いものはやはり面白いです。

 

 

こちらも「家族」もの。

時代が少し前です。

日本で言えば「昭和」みたいなちょっと昔。

あの頃の中国と言えば、時代の転換期かなぁ。

大変な時代だったと思います。

日本で同じような時代と言うと、戦後の復活から高度成長期に差し掛かるような時代ではないですかね。

昔は中国は20年くらい遅れてると言われてた気がします。

現代しか知らない人にはわからないかも知れませんけど、60年代とか70年代の中国はまだまだ取り残されていたような時代だったのですよ。

 

そんな1977年頃から始まる物語です。

文革の直後でまだ混乱も残っていたでしょうし、都会以外はまだ生活も近代的ではなかったでしょうね。

 

一人っ子政策は1979年かららしいです。

なので、このお話は5人も子供が居る設定。

しかもいわゆる貧乏人の子だくさん。

 

五人目の子供の出産で母親が亡くなるところから始まります。

父親は、「面(つら)」だけは父親面してますけど、賭け事ばかりで働かない、奥さんに子供だけは生ませるんだよねそういう人は……

奥さんは苦労してたと思うんですけど、始まったときには死ぬところだったので、いきなりこのクズな父親と五人の子供の物語が始まります。

 

この時点で長男だってまだ小学生だと思います。

この子がすべて兄弟の面倒をみていくのです。

 

今回も子役たちが大活躍!

父親は奥さんが出産してるときも賭け事。

死ぬときもお金のことで病院と喧嘩。

死んだところで反省などしないから、生活を立て直す気も無い。

乳飲み子の世話もしない。

夜中も赤ん坊を抱いて世話するのはお兄ちゃんなのです。

食べ盛りの子供たちに食べさせることさえしない。

 

長男が赤子の乳が無いと訴えれば、ミルクは高くて買えない!の一言。

ここで代わりになるのは重湯なんですけど、この家はそもそもお金がなくて子供たちが食べるものにも苦労してるんです。

お兄ちゃんが少しばかりの重湯を作ると鍋に少し残ったそれを弟妹が舐めるんですよ。

それだけで泣けてきますよね。

生ませるだけで、食べ物も与えないとか犬や猫でも有り得ないのに!

 

 

 

 

一成@バイ・ユー

無いお金で自分は食べなくても弟妹には分け与える。

父親はあてにならないので、すべて自分の知恵と行動で生きていく。

誰にも頼れず、頼らず、そのせいで大人になってもプライドが高く、誇りだけで生きていくような人になってしまった。

普段はいいけれど、弟妹が傷ついても、表面だけで判断してしまうようなところもある。

強くあらねばという矜持が周りを傷つけることもしばしば。

けれどこの人を責められないと思う。

ぎりぎりのところで、本来なら自分だけが生きるだけでも大変なのにずっと弟妹を一人で守ってきたから、余裕も持てないのだと思う。

ザ・長男。

 

バイ・ユーは本当に色々な役をやる人で演技派ですね。

このドラマではなんと18歳くらい、大学進学前の役からやっているんです。

 

 

 

二強@ジャン・ワンイー

次男は本来奔放になるものだけれど、環境のせいで、ちょっと内向き。

兄が優秀すぎて、生きにくいのだとは思う。

自由に生きられればいいのだろうけれど、時代と家の事情が許さない。

自分の生きていく道を見つけるまでは苦しかったと思う。

 

ジャン・ワンイーは「長相思」の役のイメージが残ってるのですけど、ちょっと似てるキャラだと思いました。

本当の気持ちが中々吐き出せなくて、鬱屈してしまう。

上手く吐き出せればいいけど、ひとつ間違ったらヤバいことに……そんな状態のキャラ。

 

 

三麗@マオ・シャオトン

小さな時にクズ親父の知り合いから襲われてしまい、怖い目に合ったために男性恐怖症。

普段は大丈夫だけれど言い寄られると恐怖を感じてしまう。

穏やかな性格でしっかりしてるのに可哀想です。

クズの友だちはやはりクズだったということなんですけど。

 

マオ・シャオトンとも今年は縁があります。

この役はまた違う一面を見せてくれます。

 

 

四美@ラレイナ・ソン

末っ子気質全開の女の子。

男の子だったらまだ良かったのだけれど、女の子なのに怖いもの無し、猪突猛進、空気は読まない、凹んでもすぐに立ち直れる強い子。

ただし、変なところで夢見がち。

 

ラレイナ・ソンは多分はじめましてなんですけど、どこかで見たような気もする。

「沼」初期の頃は脇役の人たちまであまり注意してみてなかったので、どこかで遭遇したのかな。

可愛いし美人さんですね。

 

 

七七@ジョウ・イーラン

この子の出産時に母親が亡くなってしまい、そう言うのは辛いですよね。

自分の誕生日と母親の命日が一緒っていうことですもん。

お兄ちゃんが夜も抱いて面倒をみてたんですけど、父親がアレなので、放りだしちゃうんですよ。

具体的には奥さんの妹に押し付ける。

なのでこの子は五番目の子でありながら、叔母さんのところの養子みたいな形で育ってる。

複雑な立場の子です。

 

ジョウ・イーランは同じく初めまして状態。

印象よりも年齢が上の俳優さんでした。

セリフが少ない役で出番も少なかったのですが、終盤とても良かったです。

 

 

 

大変な日常を兄弟妹で力を合わせて大人になって行きますけど、恋愛や結婚、就職も大問題×5ですからね。

36話に詰め込むにはジェットコースターのように止まりません。

 

 

↓ダメ親父と叔母(母の妹)

わかる人にはわかる。

明蘭で同じくダメ親父とその正妻だった二人です。

 

 

 

 

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