あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

家族の名において その3



タン・ユンソン

ソン・ウェイロン

チャン・シンチョン

 

 

 

原題  以家人之名

 

13話〜31話(全40話)

 

 

 

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ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年、

凌霄がシンガポールから帰国。

彼が先に帰国したのかと思ったら、なんと子秋はすでに帰国していた。

痴漢騒ぎで三人は派出所で鉢合わせ。

 

 

18歳と16歳で別れた三人は兄たちが帰国しなかったので、会っていなかった。

たまの連絡もだんだんとよそよそしくなり、今では他人行儀。

リアルに顔を合わせるのはほぼ10年ぶり。

ぎこちない空気が流れる。

 

そりゃ微妙な年齢に別れたらそうなるよね。

従兄弟とかだって5年も10年も会わなかったら他人同然になるもの。

 

 

そして帰国した二人の近況は知るに従って穏やかではなかった。

 

帰国して歯科医として務めだした凌霄だったが、実はシンガポールの母親と妹には真相を話さずに一時帰国と思われていた。

つまり正直に話しても母親に離して貰えないから強引に帰国したということ。

 

 

子秋においては、父親が強引に留学させたのに、自分の言うことを聞かないからと2年で彼のことを放りだしていた。

彼は強制されるのが嫌で父親からの援助も拒否、海外で一人で頑張っていたのだった。

責任感なさ過ぎの父親に呆れますよね。

しかも子供が産まれたから子秋のことはどうでも良くなった様子。

跡取りが欲しかっただけという、こちらも人間としてどうなのだ?と言う男。

 

 

子秋は自分の存在に自信が持てないのでしょうね。

そりゃ何回も親に捨てられるような目に合ったらそうなります。

ただただ李パパと尖尖の面倒は自分が見るという矜持だけで生きています。

 

けれど帰国して始めたカフェの経営もイマイチ上手くいっていない。

 

 

凌霄は黙って帰国したところで、母親が諦めるはずはない。

この母親は、自分の娘を何回となく利用してあんたの妹とか、妹を見捨てるのかとか、脅しをかける。

最初に息子を捨てたのは自分なのに、すべてを未だに息子のせいにして、血の繋がった妹よりも繋がらない妹を大事にするのかと脅す。

親の脅しって最低ですよね。

毒親の典型パターンですけど。

 

小さな子供に、「お母さんの言うことが聞けないの!」とか、「お母さんの言うことを聞いていれば間違いない」とか最低のセリフだと思います。

 

 

凌霄は黙っていたけれど、彼はすでに心を病んでいて、薬にも頼っていました。

誰かに脅されたら恐怖なのに、それをやっているのが母親では逃げることも、訴えることも、助けを呼ぶことも出来ない。

 

「いい子」と言うのはすべてみんな自分で抱え込んでしまうのです。

 

 

このドラマのテーマは「親」とか「親子」です。

「母親」もそうですが、「家庭」とかも。

家庭崩壊とかアダルトチルドレンの子供は、"自分が悪い"という自己評価の低い子になってしまうんですよ。

親の不仲とかも子供が原因のことが多いし、子供は悪くなくても、争いの原因は子供なのでね。

 

 

このドラマにはこの兄たちの他に、尖尖の親友二人が同じく家庭(親)の犠牲になった子たちとして出てきます。

 

 

優等生の斉明月は母親がなんでも仕切る。

学生の時も成績は一番でないと許さない、友達も優秀でないと付き合わせない。

就職先や住まい、服の色まで口を出し自分の思うとおりにしようとする。

 

 

唐燦の母親は子供の時はステージママで、娘を売り出して金儲けをすることしか頭になかった。

学校へ行きたいと娘が言っても仕事だから駄目だと言う。

成績が落ちても関係なし。

ところが年頃になって芸能界の仕事が上手く行かなくなると、今度はまともな職につけなくて恥ずかしいと言い出した。

彼女は仕事のせいで勉強が出来なくて成績も悪かったのに。

唐燦はただ演じることが好きなのに、スターでなければ意味が無いし、そうでないなら恥ずかしくない堅い仕事に就けと娘を認めようとしない。

 

この親友二人の母親は自分だけの理想があって、子供がその枠から外れるとまるで人間のくずになったように娘を罵倒する。

あちらのお国の闇を見るようです。

日本にもこう言う親は居るでしょうが、ちょっと子供に構い過ぎだし、夢を見過ぎ。

このドラマだけでなくて、あちこちのドラマでほぼこういう親が登場するから珍しくないのだと思う。

 

 

子供は親を傷つけても仕方ないけれど、親は子供を傷つけてはいけないと思うのです。

親の出番は子供が困ったときだけだと思うのです。

自分の幸せを子供に求めてはいけません。

子供は親の"もの"ではありません。

 

 

 

李パパと凌パパの夫婦漫才のような二人のシーンに和みます。



 

 

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