タン・ユンソン
ソン・ウェイロン
チャン・シンチョン
原題 以家人之名
4話〜11話(全40話)
前回の記事はこちら↓
ネタバレな感想なのでご注意!
結末まで感想ネタバレしてます。
キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ
10年後……
いきなりやってきた凌霄の母親。
子供置いて出ていったのに、今度は母親面して帰って来る。
再婚して出来た娘を連れて来て、あんたの妹よ仲良くしなさいとか言う……
母親とか何とか言う前に人間としてどうなんだろう?
呆れてものが言えない。
家庭が壊れた原因は娘が死んだから。
しかも幼い子供二人を置いて遊びに出掛けた彼女のせいなのに留守番していた息子に暴言の数々。
息子の気持ちは欠片も思いやっていなかった。
当時彼女が病んでいたとしても、失った娘の代わりかどうかはわからないけれど、同じような幼い娘を傷ついた息子に突き出して"お前の妹よ"は許せない気持ちです。
10年経って自分の気持ちが少し落ち着いたなら、傷つけた息子のことを少しは思いやれないのか?と誰でも思うよね。
これはもう、彼女は人間として何かが欠落してるとしか思えません。
母親云々じゃないんですよ。
人間としてどーなの?と言う話。
嵐のように訪れて、嵐のように去って行った母子ですが、母親が何を吹き込んでいたのか、娘の方が「お兄ちゃん」から離れない。
これは尖尖も穏やかではいられない。
今回は短期間で去って行ったのですが、今後大変なことが……
兄二人の大学進学目前になり、またまた一大事どころか、何重にも難題が……
まずは子秋の父親がやってきた。
凌霄の母親が来たと思ったら、子秋の父親も。
こちらも彼が生まれる前に別れた両親なのに、見たことも無い息子を訪ねてくる。
こいつも常識知らず。
別れた後に再婚してこっちも金持ちになったらしい。
偏見かもしれないけど、ろくでなしのお国柄なのか?
金持ちになっても子供に恵まれなかったら、そういえば俺の子供が居たはずと今ごろ思い出したらしい。
別れた妻が苦労したあげく、見知らぬ他人が育てたというのに、連絡のひとつもしなかった人でなしなのに、父親面はするらしい。
「親面」って便利なんだなぁと思う。
血縁だと言うだけで、大きな顔をするらしい。
古今東西あるあるではあるね。
不幸は何重にも重なる。
心労が祟って倒れる李パパ。
子秋は"父親"が勧める海外留学に行こうと思う。
実父が金を出すというのだから、李パパの負担を減らしたい。
クズオヤジの言うなりにはなりたくないけど、李パパの負担も減らしたい。
同じ頃、凌霄の母方の祖母が死亡する。
危篤と聞いて帰国しようとした母親が交通事故で重体。
再婚相手は死亡し、母親は重体。
再婚相手が死亡して、残された娘は幼いし、不自由な体になった母親は息子を離さない。
親族も母親の面倒をみろと疎遠だった息子に言う。
シンガポールに飛んだ凌霄は同じく進路で悩む羽目に。
不幸な生い立ちの兄二人に残酷な現実が立ちはだかる。
何の恩もない親に縛られて身動き出来ない。
まだ学生の二人……
ここで三人の別れが……
子秋は李パパの負担を減らそうとイギリスへ行く決心をして、凌霄は母親の面倒をみるしかなくてシンガポールへ。
兄二人は別々に仕方ない理由で同時期に決心をする。
互いに相手に尖尖のことを託そうとしたのに、二人とも離れる羽目に。
思惑が外れてしまい、驚いて混乱した二人は殴り合いの喧嘩になる。
それが原因で尖尖が知ることとなり、彼女は怒りが収まらず祖母の家に家出。
生まれてから18年放置されていたのに、父親の勝手でイギリスに留学しろと脅しも同然で留学する子秋。
両親の勝手で捨て子も同然。
養い親の元で幸せだったのに、父親の勝手で連れ去られるも同然だった。
振り回される子秋。
一方凌霄は……
娘が死んだことを幼い息子のせいにして捨てるように家出した母親は、再婚先で娘を産んで息子のことを忘れたようにしていたのに、今度は急に思い出したように帰国して纏わり付く。
やっと帰国してくれたと思ったら事故で不自由になったからと息子を手元から離さないように追い詰める。
そんな母親の介護をその息子に押しつけようとする親族たち。
どれだけ勝手な親たちなのかと思いますが、まだこんなのは序の口。
置いて行かれると知った尖尖は怒ったまま、兄たちの旅立ちの時も帰ってこない。
怒っているというよりは寂しくて、失う恐怖なんだと思います。
どんなに仲良くても、家族だと言っても、血のつながりを盾にされたら何も言えなくなる。
日本で以前ヒットした「Mother」と言うドラマがありましたね。
他人の娘の命を救って育てて、どんなにいい母親でも、親子の絆が強くても、他人と言うだけで簡単に引き離されてしまう。
反面、実の親子と言うだけで子供を自分の"モノ"扱いする酷い親。
本当に考えさせられます。
子供にとって"何が" "誰が" 大事なのか。
誰が何を与えられるのか。
それを判断できるのはいったい誰なんでしょうね。
三人は会わないまま離れ離れ。
そのまま10年近い月日が流れます。
二人のパパはすっかり熟年夫婦のようになり、二人三脚の子育てをしてきましたが、ここで子供たちは一旦巣立つことに。
寂しく二人で過ごすことも多くなりました。
十代後半だった三人は二十代後半の大人になり、その後再び三人の兄妹は集まり二人のパパの元に帰ってきます。
けれどもう無邪気だった三兄妹の頃には戻れなくなっていました。
続きはこちら↓