あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

覆流年〜復讐の王妃と絶えざる愛〜 その2



 

シン・フェイ

ジン・チャオ

ジャイ・ズールー

 

 

 

原題  覆流年

 

16話〜最終話(全30話)

 

 

 

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ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

母親が殺されてしまいましたが、死に戻りパターンはやり直してもまた死ぬ設定の人は死ぬという繰り返しが多いですよね。

「古相思曲」の時も何回頑張ろうとダメでしたもんね。

これは小説やアニメでも同じパターンが多いです。

 

ヒロインは自分が気の済む復讐したから、今度は幸せになろうとしてますがそれはダメでしょう。

最初に復讐せずにその道を選ぶならともかく、自分はすでに他人を不幸にしてるのに今さら幸せになろうなんて、それはダメ。

因果は巡るんだから、途中で足抜けは出来ない。

しかも因縁は穆澤ともあったはず、ここまで縁を作ってしまい、すでに深みにはまってる。

そういう、復讐を企みながら能天気なところがイラッとする。

自分は賢くて他人を簡単に陥れられると思ってるところ。

気を抜けば足元を掬われるのに。

やるなら徹底的に。

穆澤から目を離したからやられてしまうのよ。

 

 

一人だけ善人キャラの九皇子=斎王のこともなぜか手放しで応援など出来ない。

この人天然の設定なのか?頭が切れる設定なのか?よくわからない。

 

でも自分の周りでこれだけ事件が起こっているのに、大事な兄と好きな女の裏側がわからないと?

そんなこと有るわけ無いじゃん!と思いませんか?

本当にわからないならこの人頭の悪い人でしかないか、見たくないものは見ない愚かな人かどちらか。

それともわかってるけど見ない振り、わからない振りなら、一番の悪人になってしまう。

だから善人キャラだと思えないのです。

無知は罪。

 

 

 

「復讐」って簡単じゃ無いと思うんですよ。

復讐ものは古今東西山ほどあるけれど、復讐した本人も幸せにはなれないと思うんです。

いわゆる「人を呪わば穴二つ」ですよね。

でもそれでもやりたいならそれは相応の覚悟が必要だと思うし、覚悟を持ってやって欲しい。

生半可な気持ちではやり遂げられないと思うから。

引き返せない、やり直しはきかない。

そして、相手の人生を奪う、もしくは命まで奪うことになるんだから一緒に地獄に落ちるくらいの覚悟が必要だと思うのです。

 

自分も不幸になったかもしれないけど、復讐する相手にも家族や周りの人が居るわけで、色々な人を巻き添えにもするわけです。

綺麗事では済まされない。

 

中国時代劇見てると毎回と言っていいほど復讐とか仇とか出てくるんですけど、容易く使いすぎだと思う。

ちょっと前に見た九義人←花の告発でもみんな命かけてたし、そのために何人かは命を落とした。

復讐を果たした親友も犠牲を払ってた。

そういうものだと思うのです。

 

 

今回は特に一人ではなく、何人もの人に復讐するわけですからそれだけ代償も大きいはず。

 

本来なら最初から捨て身でいって欲しかったよね。

ずいぶん手軽な復讐だなと思ったもの。

家庭内の側室母子ならそれでも良かったけど、皇室の人間を巻き込んで、しかも慶王相手に油断しすぎ。

それ以前に義妹にも油断してましたけど。

 

 

 

最後まで穆澤に「あなたは誰も信じず自分のことばかり」とか言ってましたけど、そのまま自分のことなのでは?

この世界では彼女は大して失っていない。

子供も殺されていないし、父親も助かった。

弟も死んでいない。

母親が死んだのは違う理由。

家業を奪ったのは皇帝、しかも自分から仕掛けた。

侍女が死んだのも穆澤のせいではなくどちらかというと慶王府に乗り込んだ自分のせい?

この世界ではない過去のことを逆手にとり、今世では自分の悪意の方が罪深くないですか?

 

悪役令嬢が転生してから幸せになれるのは、二度目の人生では善人になるからです。

ヒロインは生まれ変わったあと、自分と実家を守るためなら手段を選ばなかった。

それは許されることなのか?

何度も言いますけど、復讐が前提のドラマなので、どんな手を使ってでもやり遂げるのは構わない。

でもそれをやったヒロインが二度目の人生で悲劇の主人公を気取るのは間違ってる。

復讐するなら彼女も業を背負うことになる。

 

 

そもそも壮絶な復讐劇にラブは必要ないよね。

そんなことに気を逸らしてるなら復讐などしないで欲しい。

相手を巻き込むじゃないですか。

これも繰り返しになりますけど、斉王に対しては、最初に二人で幸せになる道を選ぶか、復讐に走るなら最初に距離をとって彼を避けるかどちらかの道しか無かったはず。

見ていて随分自分勝手に周りを振り回して、巻き込んで、酷い女だなぁとしか思わなくなってしまった。

自分の計画のために死んでいった人たちにどう償うのだ。

 

穆澤と斉王の兄弟にこそ他人にはわからない愛があり、どんな時でも弟だけは守る穆澤に萌えを感じてしまった。

子供の時に寄り添ってくれた弟が本当は自身よりも大事だったはず。

女には酷いのにね。

ラブを描くなら、二度目も穆澤に"寄り添う努力"をする安然と斉王の愛を描くべきだった気がする。

寄り添う愛があったなら穆澤も二度目は改心したかも?……しなかったかも?

 

どちらにしろヒロインにはクールな悪女キャラになってほしかった。

緻密に計画を練って、徹底的に追い込んでやり遂げて、最後に「罪深いけど後悔してません」とクールに泣き笑いの顔を残して死んで終わってほしかったなぁ。

 

続編で再会するとかあり得ない。

太子になったんだよ斉王は。

未来の皇帝なのに。

しかも手を汚した女と?犯罪者だよ……あり得ない

ますます身分違いの相手じゃないか。

しかも皇帝から離れろと言われた話はどこへ?

この二人が結ばれるなら復讐話はないところでの話でしょう。

手を下してしまい、何人も陥れて手を汚した人が皇后とか有り得ないもの。

斉王と結ばれたいならもう一度生まれ変わって欲しい。

 

 

 

 

個人的な感想であります。

是死とも自分で見て感じてみてください。

 

 

 

 


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