あおの華流記

中国ドラマ感想記……というか"萌え"と"愚痴"を語る

凌雲志~愛と正義に生きた英雄~ その3

 

レイモンド・ラム

ジャン・モンジエ

赤西仁

ケンジ・ウー

 

 

原題  凌云志

 

26話〜最終話(全43話)

 

 

 

 

dramamiru.com

 

 

 

 

 

 

ネタバレな感想なのでご注意!

結末まで感想ネタバレしてます。

キャラクター生死を含めネタバレOKな方のみどうぞ

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

アホな天帝とお取り巻きのせいで、北宸の軍が全滅しちゃいました。

なんだかこの人達にもイマイチ同情できなかった。

普通なら天帝達から理不尽に利用され尽くして酷い!と思うのかもしれないけど。

何しろ悪い妖怪も居るものの、当然弱い者や善人も居るわけです。

なのに人間以外は退治するべし!の一択しか考えてない。

実はクライマックスでもいいから"俺たち誤解してたね、天界の奴らの方が悪辣だった"と手を取り合ってほしかったのに。

最後まで悪いのは妖怪だーと思いながら全滅してしまうなんて。

何コレ?何も回収しないで、文字通りこの人達は捨て駒ですか?

改心もしないのですか?

ちょっと唖然。

不満の極み。

 

この終盤はこのことに限らず何も回収せずに終わるんです。

以下、ほぼ愚痴になるかも知れませんがごめんなさい←先に謝ります

 

 

 

なぜか盤石が天界に呼ばれて役職に。

その時の衣装が何コレ?コントかと思いました。

 

 

 

雀児復活のあれこれがあるんですけど、訳がわからない。

なんで偽物登場させなきゃならないのか、生まれ変わってる風鈴の扱いとか。

イマイチ納得できなくて、そんなにまわりくどい罠は必要ですか?と聞きたくなる。

この子の扱いも出番は多いもののよくわからない立ち位置で、都合良いキャラでしか無かった気が……

 

 

雀児を巡って楊嵐と盤石の仲もいったん拗れる。

 

この流れは恋愛パートによくあるパターン。

ちょっと聞き捨てならなかったのは、このあとさや当てに使われた人間の書生だかなんだかの人。

楊嵐が彼に「今さら逃げるなんて、あなたを出世させるために私があれこれしてあげた」という話しの流れで邪魔者は消してあげたじゃないと言う会話が。

具体的なシーンは無くて二人の会話だけなんだけど、そんな勝手に人の人生左右していいのかと思った。

消してあげた=殺したと言う解釈に聞こえたんだけど。

 

その間ドツボにはまって悩みまくる盤石。

人間の男だって恋ベタがたくさん居るのに、何しろ猿←何度も言いますけど

女の気持ちに気が付けと言われても酷かもしれない。

けれどお前はサイテーだぞ!と突っ込みましたけど(笑)

 

 

 

このオジサンの企みがよくわからない。

天道が何とかと言われてもその説明がよくわからない。

要するに世界をひっくり返してゼロにしてイチから始めると言うことで宜しいでしょうか。

白いおじいさんから赤いおじいさんになって変な人なんですよ。

 

 

 

楊嵐が怒って、別の男と結婚するから!宣言があったわけですが、これには諸々の目的が。

一番は盤石への当てつけ。

恋愛禁止の天界に結婚すると宣言したら宣戦布告、つまりは天界への当てつけ。

思惑通り天界からも攻撃にやってきました。

 

楊嵐がピンチになったら出てくるのがこの人。

お兄ちゃん=楊岩=赤西仁

今回もさっそくやってきました。

 

 

これもちょっと思ったのですけど、ヒロインがピンチになったら救いに来るのはヒーローなのでは?

今回ヒロインのヒーローは半分お兄ちゃんが担ってるのよねえ……

何か違う気がする。

 

 

盤石にお前には妹はやらんとさんざん言ってたシスコン兄ですが、最後は酒を酌み交わし、必ず幸せにしろと妹を託しました。

何しろ自分にも溺愛の妻が居て、守るために偽装離婚までしたのですよ。

なぜって天界は恋愛禁止で結婚できないから←何度も言いますけど

そもそも彼らのお母さんが恋愛して彼らを生んだので天帝の妹なのに監禁されて死んだのですよ←このドラマの発端

 

 

 

そしてラストシーン。

風鈴の"私が犠牲になって盤石を守るの!"と言う設定で進むのはいいけれど、何も解決しないままいきなり終わりましたけど。

赤くなったおじいさんが弾けて煙になって、盤石は怒って飛んで行った。

世界は真っ暗になってましたけど……



 

 

 

途中から思い始めたのです(以下個人的な憶測と感想です)

この撮影は2017年ごろ?

ずっと寝かされてたせいか画質が悪い。

つまり撮影技術が今とは違うんじゃないかな。

中国ドラマって個人的に思うには、2016年とか2017年ごろが転換期で、撮影技術も格段に進歩した気がするの。

その辺りを境に中国ドラマは別物と言うくらい変わった気がする。

琅邪榜の辺りまでは歴史物も多く、重厚で見た目以上に脚本重視と言う気がする。

コロナ禍前後にお国の事情も変わり、政治的な諸々とか……その頃からポップな感じで、主演の役者さんも若者に移行。

ベテラン勢はほぼ脇役に。

そしてこの境が2016年から2017年ごろだと思ってる。

だからこの話も年数以上にちょっと古い感じがするんだよね。

それはまぁ時代だからいいとして……

この作品は本来、もっとずっと長かった気がする。

現在は長いのはアウトだからざっくりカットしたよね多分。

もしかしたら半分くらいにしたんじゃなかろうか?

「永楽帝」もそうだったと聞きました。

途中も話ぶった切り感があちこちに。

 

中途半端に終わってるのは、第二部有りきだったのか?これよりあとが不合格の元なのか?

世界を作り替えるのは現在の規制でアウトだったんじゃないかな。

 

お蔵入りから復活してる作品は編集し直してると聞いてます。

そしてそういう作品はつまりはぶつ切り感がありあり。

仕方ないと思うし、お蔵入りとどちらが良いのかと言うと難しい。

役者さんのファンとかならぶつ切りでも放送してよと思うだろうし。

 

 

でも最後がぶつ切りはどうかと思います。

ここで終わりかよ──な感じで終わってます。

期待した天界との決着はないし、何も解決してないけど、これどーするんだろ?

 

「蒼穹の剣」とか「将夜」とか、前科が山ほどあるから今更ですけど。

「慶余年」は長らく放置「楚喬伝」も今更やるという噂が。

全部やろうとしないでちゃんと『。(まる)』を付けて終ってくれないだろうか。

 

作品の評価落とすだけだと思うのですが。

 

 

 

とりあえず先がないので終わりのようです。

世界がどうなったのか。

天界の人も、地上の人たちも、置き去りというか、放置のままエンドになりました。

文字通りみんな佇んだままラストシーンでしたよ(笑)

 

肩透かしどころか、感想が「え、何コレ?」しか思い浮かばない。

 

 

 

 

赤西仁ファンが初めて中国ドラマを見ましたというのも多かったのではないでしょうか。

揚岩はかっこいい役だったけど中途半端な作品になってしまってるようで残念な気がします。

あちらの検閲に引っかかったのでしょうけれど、自由に作れたならこんな終わりにはならなかった気が……

良いお兄ちゃんでしたけど、最後は盤石と天界に乗り込んでいく姿が見たかったな、残念。